二項検定 binomial test

 母比率が $p$ である母集団から $n$ 個の標本を抽出したときに,対象とする特性を持つ標本の数 $x$ は二項分布 $\Pr\{x\}={}_nC_x p^i(1-p)^{n-x}$ に従う。二項分布に基づく検定は二項検定と呼ばれる。$n$ が大きい場合の二項検定は,正規分布で近似される「母比率の検定」と等価である。また,$n$ が小さい場合には $F$ 分布を用いて正確な検定が行える。符号検定マクネマーの検定,カテゴリーが 2 個の場合の一様性の検定なども,実際には二項検定である(後者の 2 つの検定は正規分布と カイ二乗分布の関係に基づく)。


Last modified: May 16, 2002
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