No.20252 異なる複数の計測法の優劣評価方法について  【ひろ】 2013/09/30(Mon) 16:44

いつも参考にしています。下記の問題について,どのような評価方法があるか教えてください。

同じサンプルについて,以下のように評価・計測しました。
官能評価(5段階)
計測法1(以下全て比例尺度)
計測法2

計測法10

 どの計測法が一番官能評価に近いか?つまり,より優れているかを評価するのに,どのような方法があるでしょうか?
 
 2つの場合,Bland-Altman plotという過去ログがありましたが,複数の場合見つかりませんでした。どうぞ宜しくお願いします。

No.20256 Re: 異なる複数の計測法の優劣評価方法について  【ひろ】 2013/10/02(Wed) 10:56

投稿後,色々と調べた結果を報告します。

*No.20251の質問に似ている?
 例えば,官能評価とそれぞれの計測法とのκ係数を計算して,そのκ係数間を比較する方法があれば,解決につながるかも。

*青木先生の関数を利用した下記HPにある教師ABCの判定例
http://monge.tec.fukuoka-u.ac.jp/r_analysis/descriptive_correlation08.html
 この例では,「各組の処理(評価)の順位には関連がない」という帰無仮説を採択するとの結果になったが,その後教師ABC間を比較できる方法があれば…。

 引き続き,アドバイスなど宜しくお願いします。

No.20257 Re: 異なる複数の計測法の優劣評価方法について  【ひろ】 2013/10/03(Thu) 15:28

コメントがひとつも来ないので,下記の考え方へのご意見をぜひお願いします。

*官能評価,計測法1〜計測法10にフリードマン検定を行い,結果に応じて多重比較する。
 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/TwoWayANOVA/friedman.html

 官能評価が5段階になっている問題はありますが,それ以外何か問題があるでしょうか?

*官能評価を目的変数,計測1〜計測10を説明変数として重回帰を行って,標準偏回帰係数を比較する。
 http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Regression/mreg/index.html

 何か根本的に間違っているでしょうか?どうぞ宜しくお願いします。

No.20258 Re: 異なる複数の計測法の優劣評価方法について  【青木繁伸】 2013/10/03(Thu) 15:53

どのような状態をもって「ある計測法が一番官能評価に近いか?つまり,より優れているか」は一通りではないということです。そのため,アプローチは一つではないのです。

関係の強さを評価したいということならば,計測結果と官能評価結果の相関関係をみる。つまり,官能評価と計測法i の順位相関係数を求め,最も相関の高い評価法を良しとする。

多変量的に考えれば,最後の案「重回帰を行って,標準偏回帰係数を比較する」もよいとは思うが,同じものを同じように測定している計測値を独立変数に使うと,多重共線性の問題が出てきて,解が得られないということになるかもしれない(やってみる価値はある)。

「官 能評価とそれぞれの計測法とのκ係数を計算して,そのκ係数間を比較する」というのは,私の知る限りはない。κ係数は同じ順序尺度変数同士で定義されるも のです。カテゴリー数が違うとか,カテゴリー数は同じでも内容が違うとか,カテゴリー変数と連続変数ではたとえ連続変数をカテゴリー化しても,できないと 思います。

「官能評価,計測法1〜計測法10にフリードマン検定」というのも,フリードマン検定の対象となる変数は「対応のあるデータ」なので,官能評価と計測法は対応が付かないのでできません。

No.20261 Re: 異なる複数の計測法の優劣評価方法について  【ひろ】 2013/10/03(Thu) 17:49

青木先生,いつもありがとうございます。
順位相関係数も利用可能とのことなので,試してみます。

● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 046 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る