★ 同一対象への2種検査の結果比較で,有意差検定法は? ★

 199 同一対象への2種検査の結果比較で,有意差検定法は?  PRS  2002/10/18 (金) 11:13
  200 Re: 同一対象への2種検査の結果比較で,有意差検定法は?  青木繁伸  2002/10/18 (金) 11:22
   208 有り難うございます。もう一度質問お願いします。  PRS  2002/10/18 (金) 18:23
    209 Re: 有り難うございます。もう一度質問お願いします。  青木繁伸  2002/10/18 (金) 20:03


199. 同一対象への2種検査の結果比較で,有意差検定法は?  PRS  2002/10/18 (金) 11:13
初歩的な質問かもしれませんが,よろしくお願いします。新旧検査方法の比較を行いました。対象は15人で,新検査A,旧検査Bを同一部位に各々同時に行い,あとで正解率を比較しました。その結果,Aは正解15/15,Bは正解6/15でした。そこで,新検査Aが有意に良い(正確)ことを統計学的に検定したいのですが,Fisher検定でよいのでしょうか? また,より明確に両検査での優劣を,数値(期待値?)などを使って表現したいのですが,可能でしょうか,また何を比較すればよいのでしょうか? よろしくお願いいたします。 

     [このページのトップへ]


200. Re: 同一対象への2種検査の結果比較で,有意差検定法は?  青木繁伸  2002/10/18 (金) 11:22
>Fisher検定でよいのでしょうか?
対応のある比率の差の検定とすると,Fisher's exact test ではだめです。
McNemar test でしょうね。その正確な版は binomial test です。

>また,より明確に両検査での優劣を,数値(期待値?)などを使って表現したいのですが,可能でしょうか,また何を比較すればよいのでしょうか?

点推定ならば比率および比率の差,区間推定ならば,比率の差の信頼区間を出す。

     [このページのトップへ]


208. 有り難うございます。もう一度質問お願いします。  PRS  2002/10/18 (金) 18:23
早速のご指導,本当に有り難うございます。もう一度質問お願いします。

点推定がわからず,区間推定で行いました。以下のような表現でよいのでしょうか?耳慣れない表現のようなのですが・・

二項検定にて,AB間に有意差(p<0.01)を認めた。かつ正解率(?)の 95% 信頼区間は,Aでは82-100%(p<0.05)に対し,Bでは15-67%(p<0.05)であり,Aの方が信頼できる。

また,点推定なら,もっと良い表現ができるのでしょうか?

     [このページのトップへ]


209. Re: 有り難うございます。もう一度質問お願いします。  青木繁伸  2002/10/18 (金) 20:03
> 二項検定にて,AB間に有意差(p<0.01)を認めた。かつ正解率(?)の 95% 信頼区間は,Aでは82-100%(p<0.05)に対し,Bでは15-67%(p<0.05)であり,Aの方が信頼できる。

「AB間に有意差(p<0.01)」という書き方は古いやりかた。今は P 値を直接書く(http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Kentei/kekka.html を参照)。

「95% 信頼区間は,Aでは82-100%(p<0.05)に対し,Bでは15-67%(p<0.05)」の二箇所の(p<0.05)というのはいらない(あってはいけない)。
R によれば,95% 信頼区間は,78.2%,100% と 16.3%,67.7%

正解率は正診率とか正判別率とかになるかも(分野による?)

> また,点推定なら,もっと良い表現ができるのでしょうか?

点推定というのは,6/15を計算し40%ということです。
40%と言うよりは95%信頼区間の方が情報が多いということです。

区間推定と検定について
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/tests.html
の上の方の二つのリンクが参考になるかも。

     [このページのトップへ]


● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 021 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る