No.04647 マクネマー検定の結果について  【Kikka】 2007/11/07(Wed) 23:34

はじめて質問させていただきます。

第1回目と第×回目で同一人物が選択するカテゴリーの変化を追跡しました。
その結果が下記の通りなのですが,

   [,1] [,2] [,3] [,4]
[1,] 22 36 15 3
[2,] 14 37 5 9
[3,] 0 1 1 1
[4,] 0 0 0 0

計 算の結果,有意と出力されたのですが,0を含むセルが多いため,その結果は疑ってかかるべきでしょうか。分割表分析において,期待度数が5未満のセルが多 いか,最小期待度数が小さい時はカテゴリーの併合を検討することが求められていますが,やはり同様に考えるべきでしょうか?

No.04648 Re: マクネマー検定の結果について  【青木繁伸】 2007/11/08(Thu) 00:34

どの検定手法を使いましたか?
マクネマー検定といっても,2×2分割表より大きい分割表の検定は,一通りではありません。
その検定が漸近近似を使っているかどうかにもよります。

No.04649 Re: マクネマー検定の結果について  【Kikka】 2007/11/08(Thu) 01:10

早速のご返信ありがとうございます。

青木先生が公開されている例題「ある意見への賛否の態度を 2 回調査した結果は表 1 のようになった。変化があったといえるかどうか検定しなさい。」を基に,数値を自分のものに置き換えて計算しました。それゆえ,検定手法としては,カイ2乗検定となります。

No.04650 Re: マクネマー検定の結果について  【青木繁伸】 2007/11/08(Thu) 01:19

URLをちゃんと書くと分かりやすいのですが,
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Hiritu/McNemar-test-r2.html
のことですね。そのページには二通りの検定法が書いてありますよね。
一つはRに用意されている方法,もう一つはSPSSなどが採用している検定法を私がRで書いたもの(それぞれの解説は,ページ内のリンク
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Hiritu/McNemar-test.html
にある)

Rが採用しているのはカイ二乗漸近近似による検定法,SPSSなどが採用している方法は二項検定に持ち込む方法。後者は,確率を求めるという点では正確な確率を求める方法である。
しかし,両者は理論的に異なるもので,どちらがより正確とか言うものではない。

No.04662 Re: マクネマー検定の結果について  【Kikka】 2007/11/08(Thu) 18:28

ご返信ありがとうございます。

>両者は理論的に異なるもので,どちらがより正確とか言うものではない。

上記の通り,分割表を掲載していますが,この場合,カイ二乗漸近近似を採用すべきか,二項検定を採用すべきか,どう捉えればよいでしょうか?

No.04663 Re: マクネマー検定の結果について  【青木繁伸】 2007/11/08(Thu) 18:35

今回はどちらでやって有意であるということなので,どちらかを記載すればよいでしょう。寄らば大樹の方向でSPSS流をとるか,新進気鋭のR流をとるかですね。

No.04686 Re: マクネマー検定の結果について  【Kikka】 2007/11/12(Mon) 00:50

体調不良のため,メッセージの書き込みが遅れました。
青木先生,本当にありがとうございました。

もう一点,追加してお伺いしたのですが。
有意であるという結果が示されたとして,「前後で変化があると言える」ことは言えるのですが,あるカテゴリーが前後で増加・減少したことを比率の差の検定の結果を持ち込んで示すことは可能でしょうか。

つまり,「マクネマー検定で変化があると確認された」「第1回と第×回ではカテゴリーBの回答者の比率が有意に増加した」という結果の示し方は可能なのでしょうか。

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