No.04375 Re: 平均値に標準偏差を追加したグラフについて 【青木繁伸】 2007/09/20(Thu) 18:24
エラーバーの意味を考えればよいことです
そして,そもそもエラーバーが定義された意味をもつのは,データがどのような分布であるときのことかということです。
与えられたデータは,正規分布に従っていないということが,そもそもの原因なのです。
正 規分布に従っていれば,平均値±1標準偏差にデータの68.27%が収まるだろうというわけです。元のデータが正規分布に従っていないならそんなことはい えません。たとえば,100個のデータ中,99個が50という値,1個だけ100という値を取るようなデータは明らかに正規分布ではない。平均値は (99*50+1*100)/100=50.5,標準偏差は5ですね。平均±標準偏差は45.5〜55.5ですね。その範囲には99個の50というデータ が入っています。つまりこの場合は平均値±標準偏差の範囲には99%のデータが含まれるということです。分布が正規分布じゃないので理論に合わなくて当然 ですね。
正規分布じゃないデータにおいては,エラーバーには意味がないということです。
No.04376 Re: 平均値に標準偏差を追加したグラフについて 【M】 2007/09/20(Thu) 19:16
青木先生
分りやすい説明ありがとうございました。正規分布のデータでないと使う意味がないのですね。筆箱 に入っているペンの数を複数のクラスで集計すると約5本くらいを平均に正規分布しました。しかし,1クラスだけ色ペンを揃えることが流行しているらしく, 大きくばらついていたのを表現したかったのです。頻度分布図を書くよりエラーバーでばらつきをグラフに表現した方が簡潔だと思ったのですが,他に良い表現 はあるのでしょうか?
No.04377 Re: 平均値に標準偏差を追加したグラフについて 【青木繁伸】 2007/09/20(Thu) 19:23
boxplot(箱髭図)を書けばよいです。
boxplot は平均値や標準偏差を使いません。データの分布状況が一目で分かります。
髭がマイナス領域に入り込んだりしません。
頻度分布図もよいですが,例数が少ない場合には,データそのものの分布が読み取れるグラフがよいでしょう。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/dot_plot.html
にあるような図も参考までに。
No.04378 Re: 平均値に標準偏差を追加したグラフについて 【M】 2007/09/20(Thu) 19:41
箱髭図
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Dosuu/box-and-whisker.html
こちらも青木先生が分り易く解説されていて助かりました。
群別データ分布図は初めて知りました。これから使ってみようと思います。
問題が解決できてすっきりしました。本当にありがとうございます。
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