★ 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について ★

2556. 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について ほし 2004/03/03 (水) 11:49
├2565. Re: 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について 青木繁伸 2004/03/03 (水) 15:17
│└2568. Re^2: 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について ほし 2004/03/03 (水) 17:00
└2558. Re: 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について 青木繁伸 2004/03/03 (水) 12:53


2556. 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について ほし  2004/03/03 (水) 11:49
スレッド171の内容について,

対応のある平均値の差の検定(平均値))を 繰り返すのは,検定の多重性が出てくるので,やってはいけないことです。

とありますが,検定の多重性というのは具体的にどのようなことなのでしょうか,ぜひご教授いただけないでしょうか。

また,対応のある平均値の差の検定を3群以上でおこなう場合,適したものがあればお教えください。

群間は順位尺度で,データはノンパラメトリックです。対応のある平均値の差の検定は,見る人に配慮したため使用しました。

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2565. Re: 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について 青木繁伸  2004/03/03 (水) 15:17
> 検定の多重性というのは具体的にどのようなことなのでしょうか,ぜひご教授いただけないでしょうか。

別のスレッドをたてた来訪者の方のページを拝見したら,とても詳しいのがありましたので,ご紹介します。
http://hawaii.aist-nara.ac.jp/%7eshige-o/cgi-bin/wiki/wiki.cgi?MultipleTesting

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2568. Re^2: 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について ほし  2004/03/03 (水) 17:00
> > 群間は順位尺度で,データはノンパラメトリックです。対応のある平均値の差の検定は,見る人に配慮したため使用しました。
>
> この記述だけでは,曖昧でよくわかりません。
> つまり,群というのが対応のあるデータのことを指しているのか,対応のあるデータが群ごとにあるのかというようなことです。(用語は適切に使えばすぐにわかるのですが)
> http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/type-of-test.html
> を参照して見てください。

理解しにくい言葉を使ってしまって申し訳ございません。

人がものをつまむためには,「どのくらいの大きさが必要か」を調べるために,直径4.5.6.7.8cmの5種類のボールを一ずつ触ってもらいました。
(この異なる直径のボールが,「群というのが対応のあるデータ」のことだと思います。)

そして,被験者から一つずつのボールに対して3点:つまみ易い,2点:どちらでもない,1点:つまみ難い の回答を得ました。
------------------------------------------------------------
被験者 直径4cm 5cm 6cm 7cm 8cm
 A     1  1  1  1  3
 B     1  1  1  1  3
 C     1  1  2  3  3
 D     1  2  3  3  3
 ・
------------------------------------------------------------- 
このようなデータから各ボールの平均値をとり,4-5cm,5-6cm,‥,7-8cmというように対応のあるt検定をおこないました。

この場合は,2群間で検定せず,多重比較を行ったほうがよろしいのでしょうかという内容をお聞きしたかったのです。

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2558. Re: 3群以上のデータを,2群ずつ繰り返して検定を行った場合の問題点について 青木繁伸  2004/03/03 (水) 12:53
> スレッド171の内容について,

単に記事番号だけでは参照不能です。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/mb-arc/arc018/168.html
に含まれる 171 番の記事ですね。

> 対応のある平均値の差の検定(平均値))を 繰り返すのは,検定の多重性が出てくるので,やってはいけないことです。
>
> とありますが,検定の多重性というのは具体的にどのようなことなのでしょうか

有意水準5%でたとえば3回検定を繰り返すと,その検定結果のうちどれか一つでも間違っている確率は5%より大きくなる。ということです。3つの群で二群の組み合わせを作って3回検定をするというときに,まさにこの問題が生じるのです。

この掲示板でも,このサイトでも数多く記事がありますので,
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/search.html
で,多重比較などをキーワードで検索してみてください。
google で web 検索するのもいいですよ。

> また,対応のある平均値の差の検定を3群以上でおこなう場合,適したものがあればお教えください。
>
> 群間は順位尺度で,データはノンパラメトリックです。対応のある平均値の差の検定は,見る人に配慮したため使用しました。

この記述だけでは,曖昧でよくわかりません。
つまり,群というのが対応のあるデータのことを指しているのか,対応のあるデータが群ごとにあるのかというようなことです。(用語は適切に使えばすぐにわかるのですが)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/type-of-test.html
を参照して見てください。

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