二要因の分散分析の種類     Last modified: Feb 04, 2004

 ある一つの条件の違いによってデータが複数の標本としてグループ分けできるとき,対応のあるデータ独立なデータ(対応のないデータ)の区別が生じることを示した。
 条件は「要因」,条件の違いは「水準」という用語を使って表現されることもある。
 二要因の分散分析では,二つの条件によってデータが二重に分類される。そこで,二要因における水準で対応があるか独立であるかによって,以下のように 4 種類のデータがあることになる。すなわち,

  第一の要因  第二の要因
1: 対応なし   対応なし   ABS タイプ(被験者間計画)
2: 対応あり   対応あり   SAB タイプ(被検者内計画 または RBFpq デザイン)
3: 対応なし   対応あり   ASB タイプ(混合計画 または SPFp・q デザイン)
4: 対応あり   対応なし   ASB タイプ(混合計画 または SPFp・q デザイン)
ただし 3 番目と 4 番目は同じこと(どちらを第一の要因とするかだけの違い故)。つまり,実質的には 3 種類ある。

 以下の説明において,第一の要因(要因 A とする)は 2 つの水準(a1, a2 とする)をもち,第二の要因(要因 B とする)は 3 つの水準(b1, b2, b3)をもつとする。


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