★ 分散分析で出た有意差の解釈について ★
272 分散分析で出た有意差の解釈について くに 2002/12/20 (金) 14:07
273 Re: 分散分析で出た有意差の解釈について 青木繁伸 2002/12/20 (金) 14:41
276 Re^2: 分散分析で出た有意差の解釈について くに 2002/12/20 (金) 16:44
277 Re^3: 分散分析で出た有意差の解釈について 青木繁伸 2002/12/20 (金) 18:28
279 Re^4: 分散分析で出た有意差の解釈について くに 2002/12/20 (金) 18:45
280 Re^5: 分散分析で出た有意差の解釈について 青木繁伸 2002/12/20 (金) 18:53
284 Re^6: 分散分析で出た有意差の解釈について くに 2002/12/21 (土) 02:48
272. 分散分析で出た有意差の解釈について くに 2002/12/20 (金) 14:07 |
こんにちは。初めて質問させていただきます。
さて…分散分析を行った際に,1%または5%で有意差が出なかった場合(Excelで分析を行って*印が付かなかった場合のことです。),『2つの列の間には差がない』と言って良いのでしょうか?有意差が出た場合は,差があるといって良いと認識しているのですが,有意差が出なかった場合の解釈の仕方がわかりません。どうぞよろしくお願いいたします。 |
[このページのトップへ]
273. Re: 分散分析で出た有意差の解釈について 青木繁伸 2002/12/20 (金) 14:41 |
『2つの列』というのは...
分析ツールの「分散分析:一元配置」を使ったのですか。そして,群は2つですか。
群が二つの場合は,「t検定...」の方を使うのがいいですよ。分散が等しいと仮定する場合と等しくないと仮定する場合を選べますから。
(Excel を使わないのが一番いいですが(^_^;)
それはさておき,帰無仮説が採択された場合の結果の述べ方ですが,
帰無仮説:母平均に差がない
対立仮説:母平均に差がある
の場合なら,解釈は「母平均に差があるとはいえない」ということです。帰無仮説が採択されたのは標本サイズが小さいからかもしれないわけで,積極的に帰無仮説を棄却できないだけであると解釈するのです。
基本的なことなので,教科書で確認しておいてください。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Kentei/kekka.html |
[このページのトップへ]
276. Re^2: 分散分析で出た有意差の解釈について くに 2002/12/20 (金) 16:44 |
お答え,本当にありがとうございます。
有意差の解釈の仕方について理解することができました。
私は,『官能検査において被験者の評点が時間の経過によって変化するのか』を調べるために,同じ試料を同じ方法で同じ被験者に1週間の間隔をあけて,2回評価してもらいました。前は,『時間(1回目・2回目)』を一要因として1回目の評点と2回目の評点に差があるかみるため,一元配置分散分析を行ったのですが,他にもっと適切な方法はあるのでしょうか?
|
[このページのトップへ]
277. Re^3: 分散分析で出た有意差の解釈について 青木繁伸 2002/12/20 (金) 18:28 |
> 私は,『官能検査において被験者の評点が時間の経過によって変化するのか』を調べるために,同じ試料を同じ方法で同じ被験者に1週間の間隔をあけて,2回評価してもらいました。前は,『時間(1回目・2回目)』を一要因として1回目の評点と2回目の評点に差があるかみるため,一元配置分散分析を行ったのですが,他にもっと適切な方法はあるのでしょうか?
なんたること!!
そのやり方は間違っています。
あなたのデータは対応のあるデータですから,独立データを仮定している一元配置分散分析は使ってはいけません。
「分析ツールの下の方にt検定がありますよ」と先にコメントしましたが,その中の,「t検定:一対の標本による平均の検定」というのを使わないといけません。
その検定の解説は,
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Average/paired-t-test.html
を見てください。
# Excel のヘルプなどだけで統計解析をするのは,危険です(^_^;) |
[このページのトップへ]
279. Re^4: 分散分析で出た有意差の解釈について くに 2002/12/20 (金) 18:45 |
あぁぁぁ・・・(>_<)
教えていただいてありがとうございました!!!
大変な間違いをしていたんですね。。
検査の詳細を申しますと,試料は全部で15種類あり,一つの試料につき12の質問項目があります。これを5段階(-2点〜2点)で評価してもらいました。試料別・質問項目別に一人づつの評点の変化を検定したいと思ったのですが・・・。
これでも対応のあるt検定で良いでしょうか。
何度も何度もすみません(≧≦)
|
[このページのトップへ]
280. Re^5: 分散分析で出た有意差の解釈について 青木繁伸 2002/12/20 (金) 18:53 |
> 検査の詳細を申しますと,試料は全部で15種類あり,一つの試料につき12の質問項目があります。これを5段階(-2点〜2点)で評価してもらいました。試料別・質問項目別に一人づつの評点の変化を検定したいと思ったのですが・・・。
> これでも対応のあるt検定で良いでしょうか。
具体的に言うと,たとえば,
「Aという試料について,Bという質問項目の回答が二つの時点で得られている。回答者はn人いる」
データの構造は
A試料のB質問への回答
一回目の回答 二回目の回答
青山さん -2 -1
赤川さん 1 3
黒木さん 2 0
: : :
のようなんですね。
そして,一回目と二回目で評価の平均値が変わったかどうかを知りたい。
以上のようなものでしたら対応のあるt検定でいいでしょう。
(細かいことを言い始めると,5段階を間隔尺度とみなしていいかとかあるんですが) |
[このページのトップへ]
284. Re^6: 分散分析で出た有意差の解釈について くに 2002/12/21 (土) 02:48 |
わかりました(*^^)v
先生,本当にありがとうございました。 |
[このページのトップへ]
● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 022 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る