★ 因子分析の結果の解釈法 ★

 201 因子分析の結果の解釈法  山口麻衣  2001/11/16 (金) 14:23
  205 Re: 因子分析の結果の解釈法  青木繁伸  2001/11/16 (金) 14:57
   206 Re^2: 因子分析の結果の解釈法  青木繁伸  2001/11/16 (金) 15:12


201. 因子分析の結果の解釈法  山口麻衣  2001/11/16 (金) 14:23
あつかましくて本当にごめんなさい。全くの無知で困っております。どなたかからヒントだけでもいただければ、うれしいです。

消費者の食事と買物行動の意識を14個のアンケート項目で質問票調査を実施
した。対象は有職主婦である。評価は5点スケールの間隔尺度で5点(当ては
まる)から1点(当てはまらない)までの5段階である。下記の資料はそのデ
ータを因子分析にかけた結果である。資料から読み取れる消費者の意識を説明せよ。

因子分析の結果を示す因子負荷量(バリマックス回転後)
  質問項目                    因子1  因子2   因子
 (1)食事を家でつくる回数が少ない。        0.8032  0.0352   0.0561
 (2)1回の食事の支度をする時間が少ない。     0.7437 −0.1554   0.0337
 (3)食事をつくる家族の数とその量が減ってきた。  0.6248  0.1474  −0.0931
 (4)店舗で肉、野菜、魚を買う回数が少ない。    0.5774 −0.0486   0.1061
 (5)惣菜や完成した料理を買う回数が増えてきた。  0.5638  0.0577   0.3157
 (6)外食をする回数が増えてきた。         0.5600  0.1562  −0.4318
 (7)毎日の買物はできるだけ1ヵ所ですませたい。  0.0303  0.7767   0.2868
 (8)毎日の買物にかける時間は短くしたい。    −0.0241  0.7018  −0.0845
 (9)買物よりも余暇の時間に多くの時間を使いたい。 0.2383  0.5132  −0.4972
(10)料理の仕方は親や家族から教えてもらった。   0.1094  0.5123  −0.4267
(11)食品や日用品の宅配があれば利用したい。    0.2841  0.4890   0.1237
(12)料理の仕方はテレビや雑誌で主に学んだ。   −0.1390  0.3277  −0.0342
(13)毎日の買物は楽しい。             0.1341 −0.0164   0.7118
(14)毎日の買物は余裕をもってしたい。      −0.1038  0.2884   0.6922
   固有値                     2.752   2.129   1.831
   累積寄与率                   19.7%   34.9%   47.9%

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205. Re: 因子分析の結果の解釈法  青木繁伸  2001/11/16 (金) 14:57
> 消費者の食事と買物行動の意識を14個のアンケート項目で質問票調査を実施
> した。対象は有職主婦である。評価は5点スケールの間隔尺度で5点(当ては
> まる)から1点(当てはまらない)までの5段階である。下記の資料はそのデ
> ータを因子分析にかけた結果である。資料から読み取れる消費者の意識を説明せよ。

やはり,因子分析についてちょっと勉強する必要があると思います。
ここで,解答をするのは簡単ですが,それはそれだけのことになってしまいますから。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/PFA/index.html
に,説明がありますが,実例に近いものを
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/PFA/pfa8.html
に挙げてあります。取り上げている対象が誰にでもなじみがあるものではないでしょうが,専門的知識がなくても解釈しうるのではないかと思います。

====
余計なことですが,この出題も欠陥があります。
「評価は5点スケールの間隔尺度で5点(当てはまる)から1点(当てはまらない)までの5段階である」このように測定されるものは【間隔尺度ではありません】

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206. Re^2: 因子分析の結果の解釈法  青木繁伸  2001/11/16 (金) 15:12
意地悪だと思われるのも不本意なので

回答者の質問への回答状況から,質問は以下の3つのグループに分けられます(因子1〜3の列に書かれている数値の大きさにより分類されます===やり方はWeb参照)

食事を家でつくる回数が少ない。
1回の食事の支度をする時間が少ない。
食事をつくる家族の数とその量が減ってきた。
店舗で肉、野菜、魚を買う回数が少ない。
惣菜や完成した料理を買う回数が増えてきた。
外食をする回数が増えてきた。

毎日の買物はできるだけ1ヵ所ですませたい。
毎日の買物にかける時間は短くしたい。
買物よりも余暇の時間に多くの時間を使いたい。
料理の仕方は親や家族から教えてもらった。
食品や日用品の宅配があれば利用したい。
料理の仕方はテレビや雑誌で主に学んだ。

毎日の買物は楽しい。
毎日の買物は余裕をもってしたい。

それぞれの質問が表す内容を端的にようやくすればそれが消費者の3つの実態を表します(一人の人がどれか一つだけに当てはまるというわけではない)

この3つのパターンがどれくらいの意味を持っているか,を表すのが「固有値」の行に書いてある数値です。相対的重要度を表します。

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