★ 標準偏差の計算の工夫 ★

 43 標準偏差の計算の工夫  今師  1999/06/09 (水) 12:46
  44 Re: 標準偏差の計算の工夫  青木繁伸  1999/06/09 (水) 17:08
   45 Re^2: 標準偏差の計算の工夫  青木繁伸  1999/06/09 (水) 17:09


43. 標準偏差の計算の工夫  今師  1999/06/09 (水) 12:46
標準偏差の計算の仕方は分かったのですが,平均が小数になったりするとわざわざ2乗して全部足すと言う作業が大変です。なにかうまい計算の方法はあるのでしょうか。(電卓で計算できない場合を想定しています)

     [このページのトップへ]


44. Re: 標準偏差の計算の工夫  青木繁伸  1999/06/09 (水) 17:08
まず分散を求めるために,以下のページの2番目に出てくる式を使うとよいでしょう。
分散の場合は
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Univariate/variance.html

そのほかにもっと計算を楽にするには,変数変換をして変換後のデータについて平均,分散を求め,
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Bunpukansu/operator-E-V.html
の下の方に出てくる関係式で,もとのデータの平均,分散に変換するのです。

具体的例は次の発言へ....

     [このページのトップへ]


45. Re^2: 標準偏差の計算の工夫  青木繁伸  1999/06/09 (水) 17:09
例えば 134,142,154,173,178 というデータ X があったとき,
x = X-156 として -22,-14,-2,17,22 というデータを考えます。

x の平均値は 0.2 ですね。元のデータ X の平均は変換式から X=x+156 ですから,156+0.2 = 156.2 となります。(156 というのは,データをざっと見て,平均値に近いであろう数値を適当に決めればよいです)

x の分散は上の URL に示したページの式を使って,
{(-22)^2+(-14)^2+(-2)^2+17^2+22^2}/5-0.2^2 = 1457-0.2^2 =291.36
x は X の平行移動だけですから X の分散は x の分散と同じです(a^2 はa の二乗を意味します)。
標準偏差は分散の平方根ですね。

不偏分散については,分散の関係式から,291.36*(5/4) = 364.2 となります。【不偏分散=分散×データ数/(データ数-1)】

「電卓で計算できない場合を想定」というのは,そろばんや筆算でということですか?
標準偏差は分散・不偏分散のルートをとらないといけないので,開平計算も手計算でやるのですか?

     [このページのトップへ]


● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 002 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る