Feb 22, 2000
種を播いたら……芽が出ますが……これが結構面白いんです。
パパイヤを食べるとき,種は捨てますよね。でも,この種もよ〜〜く観察してみると面白い(面白がるのは,私だけかもしれないが)。直径 3 ミリくらいの種の一つひとつがゼリー状のもので覆われています。「蛙の卵みたいで,気持ち悪い」という人もいましたけどね。そのゼリー状のものを取り除いて見ると,種にはヒダヒダがついていることもわかります。
私の若い頃(^_^;)友達が,パパイヤの種を庭中に播いたところ,まるで雑草のごとくパパイヤの芽が出て,出過ぎたのを引き抜くのも大変だったという話を聞いたことがありました。東京での話なので,そのうち冬になると全部枯れちゃったということでしたけど。
それを思い出して,パパイヤの種を播いてみようと思いました。パパイヤの実一個にどれくらい種が入っているかを数えると約 500 粒でした。これを全部播くわけにはいきませんでしたが,一つの植木鉢にかなりびっしり播きました。1999 年 10 月 3 日です。びっしり播きすぎて,芽が出始めると,植木鉢の表面の土が全体的に持ち上がるほどでしたが,出るもの全部が育つわけでもなく結局一本だけ大きくなり始めました。冬が近付いた頃室内に持ち込み,昼間は窓際へ持っていって日に当て,夜は部屋の中央付近へ移動という,まるで我が子のように(?)御乳母日傘で育てています。
約 5 ヶ月が経ち,だいぶ大きくなりました。高さ 25 センチくらいです。パパイヤは熱帯アメリカ原産ですが,沖縄あたりでは民家の庭になにげなく植わっており実をつけているのを見かけます。雌性株,雄性株に分かれている個体と,雌花と雄花を同時につける間性株があり,15 〜 18 ヶ月で実がなるということですが,この木はどうなるでしょう(花を見るのも無理だとは思いますけど,ちょっと楽しみでもあります)。
参照:植物園におけるパパイヤ
サボテンは双子葉植物です。この写真は団扇サボテンの一種だと思いますが,種を播いたらちゃんと双葉が出ました。さすがにサボテンだけあって,双葉の時代から多肉ですけど。
この写真のものは 1999 年の 6 月 14 日に種を播いたものです。だいぶ大きくなりました。双葉の間から棒状のサボテンの赤ちゃんが伸びてきました。束状になった短いとげが生えています。プラスチック製のマグカップに植えてあります。マグカップの直径が約 8 センチです。