いずれがアヤメ?カキツバタ?  Last modified: May 16, 2002

特徴の比較

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和名 アヤメ カキツバタ ハナショウブ キショウブ ノハナショウブ ショウブ
科,属 アヤメ科,アヤメ属 アヤメ科,アヤメ属 アヤメ科,アヤメ属 アヤメ科,アヤメ属 アヤメ科,アヤメ属 サトイモ科,ショウブ属
生えているところ 山野に生える
水とは関係ないところ(畑など)にも植えられる
水湿地に群生 水辺など湿った場所に群生 明治の中頃に渡来し,栽培されているが,水田の溝や池の畔,湿地などに繁殖 山野の草原,湿原 沼や池や溝のそばなどの湿地
茎,根茎
根茎は横に這って枝分れし,多くの繊維に覆われている 高さ 60 〜 80 センチ 根茎はよく発達する 茎は直立し,50 〜 120 センチ
地下茎は横に伸び,よく分枝し,褐色の繊維に包まれている
根茎は太く横に伸び,白色ときには赤みを帯びる
花茎 花茎は緑,根元は赤紫色をおびる 花茎は 40 〜 90 センチ

花茎は 40 〜 80 センチ
葉は長さ 30 〜 50 センチ,幅 5 〜 10 ミリの剣状
中脈は目立たない
葉は剣状広線形で先がとがり,基部は鞘となって茎を囲む,葉身は長さ 30 〜 70 センチ,幅 2,3 センチ
中脈は盛り上がらない
隆起した中脈を持つ 葉は 60 〜 100 センチ,幅 2,3 センチの長い剣状
中脈が隆起して目立つ
葉は互生して二列につく
葉身は剣状で,長さ 20 〜 50 センチ,幅 5 〜 15 ミリ
中脈が盛り上がり,太くはっきりした筋となる
根茎の先にかたまって立ち,長さ 70 センチ,幅 1,2 センチ
中脈があり,長さ 70 センチくらい
花は紫色,直径 7,8 センチ 花は青紫色か紫色で 2,3 個つける 色は紫,白,絞りなど
大きいものでは直径 20 センチ
花は黄色
花の下に大型の苞がある
花は赤紫色で直径は 10 〜 13 センチ 黄緑色の肉穂花序
両生花で,花被片は 6 個
外花被片 外花被片は 3 個,広倒卵形
舷部は円形,基部は爪状
黄色と紫色の虎斑模様
外花被片は 3 個,楕円形で垂れ,長さ 5 〜 7 センチ
中央から爪部にかけて白から淡黄色の斑紋がある

外花被片は 3 個,広卵形
先が垂れ,爪の部分には褐色の筋がある
外花被片は 3 個で楕円形
先が垂れ,基部は黄色

内花被片 内花被片は 3 個,楕円状,倒披針形で細く直立する 内花被片は 3 個,倒披針形で直立 内花被片が大きくなり反曲するものが多い 内花被片は 3 個,長楕円形で小さく直立する 内花被片は小型で直立する
雄しべ 花糸は平たく,外側に彎曲
葯は暗紫色で縦に裂ける
雄しべは 3 個
葯は外向き出白色

葯は褐紫色
6 個
雌しべ 花柱の先は 2 深裂し,裂片には鋸歯がある 花柱は 3 つに分かれ,先は 2 裂する


1 個
さく果 さく果は 3 稜柱形で質が固く,長さ 3.5 〜 4.5 センチ
頂部は裂開し,褐色の種子を出す
さく果は長楕円形で,4,5 センチ
3 つの稜があり,先端にくちばし状の突起はない

さく果は三角柱状楕円形で,熟すと 3 裂し,褐色で半球状の種子を多数出す

和名の由来 和名は文目
外花被の基部に稜になった目があること,または葉が並列し綾をなすからとも
和名は「書き付け花」の転訛 ノハナショウブの園芸種
ショウブと呼ばれることが多いが,ハナショウブと呼ぶのが正しい
和名は黄菖蒲
花が黄色であることから
和名は野花菖蒲
ハナショウブの原種
和名は菖蒲に基づく

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