和名 | アヤメ | カキツバタ | ハナショウブ | キショウブ | ノハナショウブ | ショウブ |
科,属 | アヤメ科,アヤメ属 | アヤメ科,アヤメ属 | アヤメ科,アヤメ属 | アヤメ科,アヤメ属 | アヤメ科,アヤメ属 | サトイモ科,ショウブ属 |
生えているところ | 山野に生える 水とは関係ないところ(畑など)にも植えられる | 水湿地に群生 | 水辺など湿った場所に群生 | 明治の中頃に渡来し,栽培されているが,水田の溝や池の畔,湿地などに繁殖 | 山野の草原,湿原 | 沼や池や溝のそばなどの湿地 |
茎,根茎 | 根茎は横に這って枝分れし,多くの繊維に覆われている | 高さ 60 〜 80 センチ | 根茎はよく発達する | 茎は直立し,50 〜 120 センチ 地下茎は横に伸び,よく分枝し,褐色の繊維に包まれている | 根茎は太く横に伸び,白色ときには赤みを帯びる | |
花茎 | 花茎は緑,根元は赤紫色をおびる | 花茎は 40 〜 90 センチ | 花茎は 40 〜 80 センチ | |||
葉 | 葉は長さ 30 〜 50 センチ,幅 5 〜 10 ミリの剣状 中脈は目立たない | 葉は剣状広線形で先がとがり,基部は鞘となって茎を囲む,葉身は長さ 30 〜 70 センチ,幅 2,3 センチ 中脈は盛り上がらない | 隆起した中脈を持つ | 葉は 60 〜 100 センチ,幅 2,3 センチの長い剣状 中脈が隆起して目立つ | 葉は互生して二列につく 葉身は剣状で,長さ 20 〜 50 センチ,幅 5 〜 15 ミリ 中脈が盛り上がり,太くはっきりした筋となる | 根茎の先にかたまって立ち,長さ 70 センチ,幅 1,2 センチ 中脈があり,長さ 70 センチくらい |
花 | 花は紫色,直径 7,8 センチ | 花は青紫色か紫色で 2,3 個つける | 色は紫,白,絞りなど 大きいものでは直径 20 センチ | 花は黄色 花の下に大型の苞がある | 花は赤紫色で直径は 10 〜 13 センチ | 黄緑色の肉穂花序 両生花で,花被片は 6 個 |
外花被片 | 外花被片は 3 個,広倒卵形 舷部は円形,基部は爪状 黄色と紫色の虎斑模様 | 外花被片は 3 個,楕円形で垂れ,長さ 5 〜 7 センチ 中央から爪部にかけて白から淡黄色の斑紋がある | 外花被片は 3 個,広卵形 先が垂れ,爪の部分には褐色の筋がある | 外花被片は 3 個で楕円形 先が垂れ,基部は黄色 | ||
内花被片 | 内花被片は 3 個,楕円状,倒披針形で細く直立する | 内花被片は 3 個,倒披針形で直立 | 内花被片が大きくなり反曲するものが多い | 内花被片は 3 個,長楕円形で小さく直立する | 内花被片は小型で直立する | |
雄しべ | 花糸は平たく,外側に彎曲 葯は暗紫色で縦に裂ける | 雄しべは 3 個 葯は外向き出白色 | 葯は褐紫色 | 6 個 | ||
雌しべ | 花柱の先は 2 深裂し,裂片には鋸歯がある | 花柱は 3 つに分かれ,先は 2 裂する | 1 個 | |||
さく果 | さく果は 3 稜柱形で質が固く,長さ 3.5 〜 4.5 センチ 頂部は裂開し,褐色の種子を出す | さく果は長楕円形で,4,5 センチ 3 つの稜があり,先端にくちばし状の突起はない | さく果は三角柱状楕円形で,熟すと 3 裂し,褐色で半球状の種子を多数出す | |||
和名の由来 | 和名は文目 外花被の基部に稜になった目があること,または葉が並列し綾をなすからとも | 和名は「書き付け花」の転訛 | ノハナショウブの園芸種 ショウブと呼ばれることが多いが,ハナショウブと呼ぶのが正しい | 和名は黄菖蒲 花が黄色であることから | 和名は野花菖蒲 ハナショウブの原種 | 和名は菖蒲に基づく |