No.22687 Re: 簡単なサンプルサイズの求め方について 【青木繁伸】 2019/02/26(Tue) 18:50
利用上の注意に書いてあるように,
画像などのバイナリーファイルをアップロードすることが可能です。
添付可能ファイル : PNG, ZIP
最大投稿データ量 : 150 KB
ということです。
> それが90%タイル以上となる確率は0.9
? 0.1 では?
> 0.9%タイル値を超えるか超えないか
? 90%タイルの書き間違い?
検出力と信頼率(信頼度)を混同している?
No.22688 Re: 簡単なサンプルサイズの求め方について 【清水せつ子】 2019/02/27(Wed) 11:17
青木先生
早速の回答ありがとうございます.
添付ファイルについては承知いたしました.
ご丁寧な情報をありがとうございます.
> それが90%タイル以上となる確率は0.9
? 0.1 では?
> 0.9%タイル値を超えるか超えないか
? 90%タイルの書き間違い?
はい,1-0.9,90%タイルが正しいです.
また,次の文章にも訂正があります.
>n個のサンプルのすべてが90%タイル以上となる確率は0.9^nだから,
0.9^n→(1-0.9^n)です.
どれも私の書き間違いです.
申し訳ありません.
・(1)式は検出力と信頼度を混合しているということですね.
そのとおりだと思いました.
まとめます.
検出力というのは,ある検定方法を用いて,ある値thetaに対する帰無仮説を棄却する確率です.
つまり,標本平均が母平均と同等という帰無仮説を立てた場合,標本平均が母平均と異なる対立仮説が示せる確率,ある標本の不良率が,母不良率と同等であるという帰無仮説を立てた場合は,それが異なる対立仮説が示せる確率を表すものです.
一方,信頼度は,帰無仮説が正しいとされる確率です.ここでは,95%信頼水準が当てはまります.
検定を行うことによる間違いが2種類あって,帰無仮説が正しいのに間違いだとする過誤を示すのが信頼度,対立仮説が正しいのにそれを間違いだとする確率を示すのが(1-検出力)です.
(1)式では,明らかに,検出力と信頼度が区別されていません.
・また,信頼度か検出力を求めようとしている式が,1-0.9^nというのも間違い.
もし混合していて,(1)式の左辺が検出力,右辺が1-信頼水準としているのであれば,
左辺は不良率と同じように検出力を求めることができ,1-0.9^nではなく,
1-P(n),
ここで,p(n)は二項分布(n,p),nは標本数,pは不良確率
となります.
以上,これが私の理解です.
間違いがあればご指摘ください.よろしくお願いいたします.
No.22689 Re: 簡単なサンプルサイズの求め方について 【青木繁伸】 2019/02/27(Wed) 12:10
> 帰無仮説が正しいのに間違いだとする過誤を示すのが信頼度
違います。「帰無仮説が正し いのに間違いだとする過誤」は第一種の過誤(その過誤を犯す確率がα)。信頼度は 1-α で表される。同じようにしてデータを収集し,信頼限界を計算したとき,その信頼限界が母数(帰無仮説で仮定した統計量)を含む確率。信頼度をを大きくする にはサンプルサイズを大きくする必要がある。
> 検出力というのは,ある検定方法を用いて,ある値thetaに対する帰無仮説を棄却する確率です.
微妙だけど正確ではない。検出力とは,帰無仮説が間違っている場合に,帰無仮説を棄却できる確率(1-β)。βは,帰無仮説が間違っているのに帰無仮説を棄却できない確率。サンプルサイズを大きくすれば,検出力は大きくなる。
つ まり,あなたの場合は,「血液中の化学物質の濃度の90%タイル値」を「誤差範囲内」で推定する際に,推定値「90%タイル値±誤差」が真値である 「90%タイル値」を信頼度95%で含むようにするためにはサンプルサイズが幾つ必要かということでしょう。しかも,調査は1回しか行われないので,その 調査が成功する為には検出力も高くする必要があるので,サンプルサイズはもっと必要であると。
母平均を求めるのならば http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/SampleSize/muconf.html ,特にその後半の方法が使えるのだが,90%タイル値を求めるのはこれではだめでしょうね。
解を求める直接的な方法はないかもしれない。モンテカルロ法で求めることはできるかも。
No.22690 Re: 簡単なサンプルサイズの求め方について 【清水せつ子】 2019/02/27(Wed) 12:33
青木先生
早速のお返事ありがとうございます.
訂正ありがとうございます.
また,モンテカルロ法に対する助言についてもありがとうございます.
大変参考になります.
平均ではなく,90%タイル値の求め方については,少しやってみて,後日,躓きましたら再度投稿いたします.
よろしくお願いいたします.
● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 048 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る