No.21110 臨床研究における時系列データの検定についてです  【鈴木】 2014/06/23(Mon) 12:46

初歩的な質問になりますが,ご教示頂けたらと思っております。

臨床研究では,被験者に薬剤を一定期間(例えば半年間),一定間隔,例えば週に2日投与し,例えば血圧や白血球数の変化について調べたい場合があります。
測定は1ヶ月ごとに行うとします。
被験者は20人です。

例えば,薬剤が血圧に影響があるか,さらにはその影響が投与期間に依存するかを検定したい状況を想定しています。

私の理解では,投与期間が要因となり,半年なら6水準となります。
この場合,どのような検定が適切でしょうか?

この研究では,水準間の独立性がないと思っています。
例えば,もともと血圧が高い被験者の血圧は高めの値になるでしょうし,低い人は低めの値になると予想されます。
また,臨床試験では,被験者間の違い(個体差)が大きい感じです。

ただ,血圧が高めの人がたどる経時変化と,低めの人がたどる経時変化が異なる場合もあるかもしれません。

そのような可能性がある場合,どのような解析を行うのがよいのでしょうか?

現在のところ,投薬群のみで20人の被験者がいる実験を想定しています。

各被験者ごとで薬剤投与前の血圧をベースラインと考え,各水準間の血圧値に対して対応のあるt検定を行う。
その際に,P値を水準の個数で割り補正を掛けるような検定は適切ではないのかなという漠然なイメージがある,というレベルの統計解析の理解度です。

アドバイスをいただけたらと思います。
よろしくお願いいたします。

No.21111 Re: 臨床研究における時系列データの検定についてです  【後医は名医】 2014/06/23(Mon) 23:00

>各被験者ごとで薬剤投与前の血圧をベースラインと考え,各水準間の血圧値に対して対応のあるt検定を行う。
>その際に,P値を水準の個数で割り補正を掛ける
これが最も査読者を納得させられます。

No.21112 Re: 臨床研究における時系列データの検定についてです  【鈴木】 2014/06/24(Tue) 11:00

お返事ありがとうございます。

経時変化を見ているため,水準間の独立性がないと思うのですが,対応のあるt検定では,その問題点を考慮できることになるのでしょうか?

質問になっているか少し不安があるのですが,よろしくお願いいたします。

No.21113 Re: 臨床研究における時系列データの検定についてです  【後医は名医】 2014/06/24(Tue) 19:55

独立性がないからこそ,対応のあるt検定でよいと思います。

No.21115 Re: 臨床研究における時系列データの検定についてです  【鈴木】 2014/06/25(Wed) 15:21

ありがとうございます。
勉強になります。

● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 046 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る