「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 046

No.21109　多変量共分散分析の統制変数が有意な場合の解釈　　【須賀】　2014/06/22(Sun) 14:30

初歩的な質問かもしれませんが，どうかご教授いただければ幸甚でございます。

社会科学，とりわけビジネス系の実験研究を行いました。

従属変数は①満足度と②再購買意図の2つです。
独立変数はⅰ年齢（30未満vs30以上）とⅱ性別（男vs女）です。
上記の2要因2水準の実験デザインで研究を行いました。

統制変数は，製品に対する関与レベルです（7段階で測定）。
すなわち被験者がどれだけその製品を重要だと思っているか否かです。
回答者は無作為に実験刺激に割り当てられたのですが，関与レベルを統制する必要があるという先行研究が，私の研究領域の中でよく見受けられるので，関与レベルを統制変数として分析に入れました。

その結果，ⅰとⅱの交互作用が有意でした。この結果を解釈するのは理論的に予測していたのですが，統制変数である関与レベルも2つの従属変数に対して有意でした。

統制変数が有意である場合，ⅰとⅱの交互作用の解釈はどのように変わってくるのでしょうか？

私の見解は以下のとおりです。
―関与レベルは従属変数①と②に有意に影響を与える。さらに，関与レベルを統制してもなお，ⅰとⅱの交互作用は有意であるため，この交互作用は強い要因だと考えることができる。

いかがでしょうか？どうかご教授お願い申しあげます。