No.21037 サンプル数と有意差  【初学】 2014/05/16(Fri) 13:49

御教授願います。
ある薬を投与された被験者の心拍数などに影響があるかを調べています。
数分おきに測定されたデータがあるのですが,投与前の値との間に有意な差があるかどうかをウィルコクソンの符号順位検定で検定したところ,サンプル数も多いためか臨床上問題のない心拍数のわずかな差(1以下程度)でも有意差有となってしまいます。
このような変化を調べたい場合には,このやり方はあまり良くないのでしょうか?
他の関連する論文等調べたところサンプル数が少ないためか,同じ程度の変化では有意差は認められていません。

データを示すのに有効な手法はあるものでしょうか?

No.21038 Re: サンプル数と有意差  【青木繁伸】 2014/05/16(Fri) 14:39

> サンプル数も多いためか臨床上問題のない心拍数のわずかな差(1以下程度)でも有意差有となってしまいます

本末転倒でしょう。実質的差がないなら,検定などする必要はない。

No.21039 Re: サンプル数と有意差  【qw】 2014/05/17(Sat) 00:00

横から失礼。
>実質的差がないなら,検定などする必要はない。
ことは,青木先生の仰るように正しい対応でしょうが,
初学さんは,
>臨床上問題のない心拍数のわずかな差(1以下程度)
を生じる原因をどのように考えますか?そして,それをどのように証明・確認しますか?
薬物投与以外の理由で変化する心拍数の変化を差し引くような実験デザインなのでしょうか?

No.21044 Re: サンプル数と有意差  【かい】 2014/05/20(Tue) 13:32

検定は例数が大きい場合にはほとんどのケースで有意差ありとなりますが,これは確率的に差があるということしか示しておらず差の大きさについてはp値では論じることは出来ません.
サンプル数が多い場合には,差の区間推定をして,観測されたさを定量的にとらえて判断をされたほうが良いと思います.
差がないということを示すためには,その分野の知見に基づいて差がないと判断する基準を設けて差の区間推定の結果と比較するということです.

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