No.20771 平均の差の検定について  【コロン】 2014/01/24(Fri) 13:07

基本的なことを教えてください。

「対応のある」t検定を用いて,2つのグループの平均に差があるかどうかを調べようとしていました。

各グループ10問の合計20問のテストでしたが,(実施をした後に)片方のグループの1つの問題に不備があり,削除しなければならなくなりました。つまり片方が10問,片方が9問となりました。

この場合,通常のt検定を行ってよろしいのでしょうか?それとも別の方法になるのでしょうか?もしそうであれば,その方法を教えてください。超基本的なことで申し訳ありません。

よろしくお願いします。

No.20772 Re: 平均の差の検定について  【コロン】 2014/01/24(Fri) 15:41

説明が不足していると思い,追加させていただきます。

各グループにはそれぞれそのグループをまとめるある概念に関連する問題が用意されています。

Aグループ 概念A 設問数10問
Bグループ 概念B 設問数10問

概念Aと概念Bの平均の差を検定しようとしています。
一人の被験者は両方の概念を解答しますので,対応のあるt検定を用いました。

しかしBグループのある1問に不備が生じ,仕方なく削除しなければならなくなりました。
実験前に気づいておくべきだったと反省しています。

この10問 vs.9問のデータを何とか活かして,概念Aと概念Bで差があるかどうかをみたいと思います。
適切な分析方法をご教授いただけませんでしょうか。

No.20773 Re: 平均の差の検定について  【青木繁伸】 2014/01/24(Fri) 15:48

不思議な実験条件ですが,問題のある設問を除いて,9問ずつで分析する?

No.20774 Re: 平均の差の検定について  【コロン】 2014/01/24(Fri) 16:05

青木先生

お忙しいところありがとうございます。

「不思議な実験条件」というところが不安なのですが,概念Aと概念Bを理解できているか,どちらが理解できているか,を見るために,それに関する問題をそれぞれ10問用意して,テストを行った次第です。

(この段階で大きな問題があったらどうしようもないのですが...)

「9問ずつで分析する」ということなのですが,ということは,10問あるグループから1問削除するわけですが,どれを削除対象とするのかの問題が生じるのではと思います。

となってきますと,これ以上は検定は不可能と言うことなのでしょうか?あるいは解決策はありますでしょうか?

No.20775 Re: 平均の差の検定について  【青木繁伸】 2014/01/24(Fri) 17:30

> 10問あるグループから1問削除するわけですが,どれを削除対象とするのかの問題が生じるのではと思います。

そこが「不思議」なんですよ。

たとえば,理系の科目,物理,化学,生物と文系の科目,国語,英語,社会で,n人の人の6科目の得点を調べて,何が対応のあるデータと見るわけですか?理系,文系3科目ずつの合計点2つが対応のあるデータですか?
それは,比較できないでしょう。

No.20776 Re: 平均の差の検定について  【コロン】 2014/01/24(Fri) 17:42

青木先生

私があまり理解できていないと思います。

私は,一人の被験者が,理系文系ともに受け,全体として文系理系どちらがより理解できているのかを調べたいと思い,対応ありかと思っていました。先生の例をお借りしていますが。

仮に,削除の話はないものとして,上のようなことを調べたい場合,どのような検定になるのでしょうか。

ご教示いただけますか?

No.20777 Re: 平均の差の検定について  【コロン】 2014/01/24(Fri) 17:48

投稿してすぐに気づきました。

先生のコメントの後半の「2つ」を見逃しておりました。
問題数が揃っていれば,対応ありとして処理して問題ないと理解しました。

やはりこれ以上処理のしようはないんですね。

No.20778 Re: 平均の差の検定について  【青木繁伸】 2014/01/24(Fri) 17:54

問題数がそろってても比較はできないでしょう。

単純に一科目ずつ,数学と国語であれば,平均値に 差があるかどうか検定しても意味がないでしょう。そもそも,実際に使われた数学と国語の問題に対する得点の母平均は比較してもなんの意味もないでしょう。 難しい数学問題と易しい国語問題という場合もあるし,易しい数学問題と難しい国語問題というのもあるでしょうから,数学の平均値が57点で,国語の平均値 が63点となったとき,対象者は平均的に国語ができるといって良いかどうか,なんの基準もないでしょう?

対応するデータを得る手段・方法は同じ出ないといけない。
トレーニング前と後の筋力は例えば,同じ「握力計」で測定される。
勉強の特訓の前と後の学力は違いは,同じ程度の難しさの「数学」の得点で計測される。
薬を飲んだ前と後の血圧は,同じ「血圧計」で測られる。

薬を飲んだ前には水銀血圧計で飲んだ後は自動血圧計で測られたとする。
水銀血圧計と自動血圧計で測られる血圧が誤差範囲で一致しない限り,厳密には対応のあるデータにならない。
自動血圧計はいつも,水銀血圧計より高い(低い)測定値が得られるとか,両者の相関が低いとかいう場合には,比較することは無理。

No.20779 Re: 平均の差の検定について  【コロン】 2014/01/24(Fri) 18:13

だめもとで質問させてください。

本来のデータは,英語の代名詞の理解,がテーマです。
代名詞にも幾つか概念があり,その概念のうち,どちらをより理解しているのかを調べたかったわけです。

その概念を表す問題を持って平均わ比較しても無意味だということですね。

何度も申し訳けございません。最後に確認させてください。

No.20780 Re: 平均の差の検定について  【青木繁伸】 2014/01/24(Fri) 18:17

本質は,「同じもの」を「違う条件」で測定するということです
両方の要件を満たしていないと,対応のあるデータではないでしょう。

No.20781 Re: 平均の差の検定について  【コロン】 2014/01/24(Fri) 18:31

何度もありがとうございました。

対応あり,なしに関わらず,私のようなデータであっても
分析ができない,つまり,理解の差を比較することはできない
と結論づけてよろしいでしょうか。

No.20782 Re: 平均の差の検定について  【青木繁伸】 2014/01/24(Fri) 18:51

> 結論づけてよろしいでしょうか。

何度も,「できない」といっております。

No.20783 Re: 平均の差の検定について  【コロン】 2014/01/24(Fri) 18:57

何度もありがとうございました。

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