No.20292 Re: 成長段階別データの解析法 【斜界人】 2013/10/08(Tue) 18:42
データの構成がよく分からないのですが,対応あり一要因x対応なし一要因の混合型?
こんな感じでしょうか?Sp subj value.1 value.2 value.3 value.4 value.5 value.6Sp: 種,subj: 個体,value.1~6: 各発生段階の測定値
1 1 1.54 1.67 2.14 2.21 NA 2.53
1 2 1.43 1.92 1.84 NA 2.46 2.47
1 3 1.29 NA 1.96 2.07 2.26 NA
1 4 1.50 1.59 NA 2.06 2.48 NA
2 5 1.36 1.26 1.69 1.96 2.13 2.31
2 6 NA 1.39 1.57 NA NA 2.25
2 7 1.27 NA 1.63 NA 2.12 NA
2 8 1.29 NA 1.75 1.91 2.06 2.09
2 9 NA 1.45 NA NA 1.94 2.53
2 10 1.37 1.44 1.64 NA NA 2.25
3 11 NA 1.91 1.67 2.09 NA 2.45
3 12 1.17 1.59 1.73 NA 2.15 2.52
3 13 1.35 1.71 NA 1.87 2.53 2.36
3 14 1.43 1.67 1.74 2.05 NA 2.37
これならMANOVAもあるみたいだけど,何れにしても欠損値の扱いは知らないです。種ごとに回帰分析をやって期待値で埋めるとかかなあ。
もう少しデータ構造をはっきりさせれば,良い案を出せる人が現れるかもしれませんよ。
No.20294 Re: 成長段階別データの解析法 【タカギ】 2013/10/09(Wed) 01:00
ご回答ありがとうございます.
なるほど,確かに水準数が足りないものは欠損値という扱いになるのですね.
データの構造はまさにそのような感じです.
補足するとすれば,成長段階の最後,最後から2番目,および最初(value6,5,1)は全ての個体についてデータがあります.
>対応あり一要因x対応なし一要因の混合型?
これは,
・対応あり→一連の成長段階データはある個体に属する(対応がある,折れ線グラフが描ける)
・対応なし→ある種において個体はどれを選んでもよい(対応がない)
という意味でしょうか.
だとしたら,そういうデータ構成です(対応ある,なしの判断に自信がないので,質問に質問するような形ですみません).
欠損値については,「Mixed effect modelでは欠損値があっても解析可能」という言葉を目にしました.どう処理するのかというところまではまだ把握していませんが,欠損値の存在という特徴も含めて考えると,このモデルを使えるのかもしれません..
またMANOVAについては知識が全くないので,ひとまず調べてみようと思います.
No.20296 Re: 成長段階別データの解析法 【斜界人】 2013/10/09(Wed) 20:02
対応はざっくりそんな感じです。
件のデータの場合,
・種内で同一個体からの測定値が存在するが,種間では同一個体測定値は無い(対応なし)。種はbetween-subject factor
・発生段階は水準内では同一個体からの測定値は無く独立であるが,水準間は同一個体からの測定値(対応あり)。発生段階はwithin-subject factor
・個体は種内において大きな母集団から無作為抽出された種を代表するものと考えられるから,個体は変量効果。発生段階の水準を無視すると,個体は複数回測定されており,種に入れ子になった状態といえる。
ということで,one-between one-withinの混合モデルで良いのかな。
計算は欠損値ありでも出来るみたいですが,どうなんでしょう。
Rで試してみたところ,aov()だと発生段階がbetweenとwithinに分解され,どう解釈していいのか分からず。欠損値で完全なwithinとして扱えないということなのか...
lme()とlmer()は同じ結果で一応まともっぽかったけど。(というかaov()が駄目?)。
(追記1)aov()は不均衡データには向かないから他を使えヘルプと書いてありました。欠損値でも均衡性を失います。このケースでは元々不均衡デザインな上に欠損値ありなのでaov()を使うべきではないですね。
欠損値を埋めた場合はaovの結果も分かり易くなりましたが,やはりlme,lmerと少し違います。残差の分解が違うのか...
(追記2)追記1と同じ理由によるものかもしれません。
多分TypeIII平方和も使った方が良いと思われますが,ezANOVA()は欠損値があると駄目みたいです。Anova(lmer(...), ...)は計算に癖あり? 計算結果はezANOVAとlmerで異なります。
MANOVAは欠損値があると駄目かも...
No.20297 Re: 成長段階別データの解析法 【タカギ】 2013/10/10(Thu) 21:25
ご丁寧にありがとうござます.大変参考になります.
自分でもlmer()を試してみました.確かに欠損値があっても解析はされているようですね.
とは言いましても,私はRも初心者なので,カッコの中身の書き方から,結果の見方から,いろいろと調べながら四苦八苦しています.
実際わからないことだらけ,質問したいことだらけなのすが,まずはもう少し基本を勉強してからにいたします.
取り急ぎお礼申し上げます.
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