No.20177 差を見る分析  【初心者】 2013/08/30(Fri) 10:58

現在,英語教育における動機付けの調査を行おうとしておりますが,調査目的に沿った統計手法を選択できず,統計の本を数冊 読んでもわからず,同様の先行研究も見当たらないなため,独学の統計初心者としましては,どうしてよいかわからない状態です。ご指導いただけますと,大変 ありがたく思います。

内容は,外国語学習における17個のスキルについて,
習得動機の程度と能力自己評価を5件法の質問紙で調査し,
能力自己評価が低い一方で習得動機の高い項目(生徒の心情として「できないけれど,できるようになりたい」と思っている項目)を選びたいと思っています。
(幸い,予備調査の記述統計を見る限りでは,数項目が該当します。)

こ の場合,能力自己評価の低い生徒の中で習得願望の高い生徒の割合のみを提示すべきか,あるいは,マン・ホイットニーのU検定を使って,動機の高さと能力自 己評価の間の有意差を見ていくべきなのかと思っています。ですが,マン・ホイットニーのU検定は,もっと共通性の高い変数間で使う印象があり,使ってよい のかずっと迷っています。

ちなみに,似たような先行研究では,動機の高さと能力の相関を見ることが多いのですが,今回の予備調査では,相 関係数が-0.1から0.1あたりに集中する(最大でも0.3程度という)低さになっています。それは,おそらく,能力自己評価の高い生徒の中に,「でき るから,もう勉強しなくても大丈夫」と学習動機が低くなる者がおり,その一方で,能力自己評の低い生徒は,「できないから上手になりたい」派と,「できな いから,もうやりたくない」派に分かれた(前者のほうが多いですが)ためかと思います。

以上,基本的な質問で申し訳ありませんが,ご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

No.20178 Re: 差を見る分析  【青木繁伸】 2013/08/30(Fri) 11:39

> その一方で,能力自己評の低い生徒は,「できないから上手になりたい」派と,「できないから,もうやりたくない」派に分かれた(前者のほうが多いですが)ためかと思います。

で,

> 能力自己評価が低い一方で習得動機の高い項目(生徒の心情として「できないけれど,できるようになりたい」と思っている項目)を選びたいと思っています。

なのだから,素直に,能力自己評価の低い(基準は適切に決めて)データで,習得動機(意欲?)の平均値なりを評価すればよいだけでしょう。

No.20179 Re: 差を見る分析  【初心者】 2013/08/30(Fri) 13:19

青木先生

早速のご親切なご指導を,本当にどうもありがとうございました。
ここ数ヶ月間,ずっとわからないままおりましたので,先生の的確なご指摘は,本当にありがたい限りです。
お陰様で,すっきりとした分析結果を提示することができます。

重ね重ね,本当にどうもありがとうございました。

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