No.15059 教室環境で等質な被験者を確保できない場合  【大学院生】 2011/08/01(Mon) 12:26

よろしくお願いいたします。

指導法Aが他の二つの指導法(B,C)よりも効果があるかどうかを検証するために3つのクラスを準備するとします。

本来は,3つのクラスは実験開始前は等質であることが保証されていないといけないと思います。しかし現実問題なかなかそのようなクラスを準備することは出来ません。

2クラスは指導前に差がないことがわかりましたが,もう一つのグループは他のクラスよりも平均が高く,このまま指導後の分析は統計の誤用だと思います。

な んとかこの3クラスで分析を進めるためにはどのような方法が考えられるのか考えてみたのですが,平均が高かったクラスの中から,他の2クラスの平均に近い ような生徒達を抽出して,分析することはいけないことでしょうか?本来は,実験を始める前に等質性を確認すべきだと言うことは重々承知していますが,なか なかそのようにならないというのが生きた教育現場の特徴でもあると思うのです。

抽出の際には,事前の得点だけを眺めて,事後の得点をみなければ,素人考えでは少しはマシになるのではと考えるのですが。

またもしこういった事前のズレも考慮して分析を行える方法がございましたら,ぜひご教授ください。

ご指導いただけませんでしょうか。

No.15069 Re: 教室環境で等質な被験者を確保できない場合  【大学院生】 2011/08/03(Wed) 06:48

なかなか回答がいただけないということを考えますと,回答をするのも馬鹿げているくらい初歩的なもの(つまり,絶 対にやってはいけないこと)なのか,それとも難しいけど解決策がなにかありそうだから,なのでしょうか。次のステップの為に,なにか示唆を頂ければ幸いな のですが。

No.15071 Re: 教室環境で等質な被験者を確保できない場合  【青木繁伸】 2011/08/03(Wed) 07:34

私にはよく分かりませんが,
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/mb-arc/arc043/11240.html
あたりが参考になるのかならないのか?

No.15072 Re: 教室環境で等質な被験者を確保できない場合  【大学院生】 2011/08/03(Wed) 07:59

青木先生

お返事ありがとうございます。一つだけ確認させてください。スタートの時点で,平均に有意な差があるデータを分析して,事後で差があった,と報告しても意味がないですよね。先のスレッドの「誤用」を意味しています。

よろしくお願いいたします。

No.15075 Re: 教室環境で等質な被験者を確保できない場合  【青木繁伸】 2011/08/03(Wed) 08:53

よく知りませんが,,平均値の差を個体差とか条件差とか事前の成績差に分解してくれるんじゃないでしょうかね。

No.15076 Re: 教室環境で等質な被験者を確保できない場合  【大学院生】 2011/08/03(Wed) 09:33

青木先生

今回のデザインは,3クラスに別の指導法を課して,時間によって,理解度に違いが見られるのかを見ようと考えています。

今 回の実験デザインは,クラス(被験者間要因:3水準)×時間(被験者内要因:4水準(事前,直後,一ヶ月後,半年後))です。被験者数が異なることは構わ ないということは統計の本などで勉強していますが,スタート時点で平均値に差があるデータを利用することについては,正直誤用だと理解していました。先生 の最新の書き込みを読みますと,事前に平均に有意な差があっても,問題なく使用できるという解釈でよろしいのでしょうか?

物わかりが悪く申し訳ございませんが,ご指導頂けませんか。

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