No.14442 3つ以上のカテゴリーのカイ2乗検定と多重比較  【TM】 2011/03/09(Wed) 14:55

初めて投稿いたします。よろしくお願いいたします。
ある条件で筋力トレーニングを行った際の筋肉痛の出現頻度を比較しています。
患者群では,条件A,B,C(A最大筋力の20%,B40%,C60%)
健常対象群では,条件D(最大筋力の60%)で行いました。
(実際のデータテーブルを添付いたしました。使用ソフトは,Graph Pad PrismとSPSSを使いはじめました。)

質問1
患者群の中で,トレーニング条件(A,B,C)と筋肉痛発生に関係が無いと帰無仮説をたて,カイ2乗検定を行えますか?
また,条件間での比較(AとBには関連が無いがAとCには関連があるなど)は可能でしょうか?

質問2
患者群の条件に健常群の条件D(一般的に筋肉痛が生じる条件と仮定しています。)を加えて,条件A,B,C,Dの中での筋肉痛発生率を比較するのに適する検定法は存在しますでしょうか?(A,B,C,Dでカイ2乗検定を行っても良いのでしょうか?)
また,この場合の条件間比較は可能でしょうか?


No.14443 Re: 3つ以上のカテゴリーのカイ2乗検定と多重比較  【青木繁伸】 2011/03/09(Wed) 15:20

> 患者群の中で,トレーニング条件(A,B,C)と筋肉痛発生に関係が無いと帰無仮説をたて,カイ2乗検定を行えますか?

患者群は,同じ患者が A, B, C でデータをとられているのではないでしょうか?
だとすると,対応のあるデータなので,通常のカイ二乗分布を利用する独立性の検定はできません)

> また,条件間での比較(AとBには関連が無いがAとCには関連があるなど)は可能でしょうか?

「関連がない・ある」ですか?
前述の通り,患者群のデータは,対応のあるデータなので,条件間に差があるかどうかは,A と B,A と C のように2つの条件を組み合わせて,以下のように集計表も作り替えれば,対応のあるデータに対するマクネマー検定を適用することはできるでしょう。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Hiritu/McNemar-test.html

> A,B,C,Dでカイ2乗検定を行っても良いのでしょうか?

よくありません。

> この場合の条件間比較は可能でしょうか?

A:D, B:D, C:D の比較は,マクネマー検定でできます。ただし,多重比較になるので,有意水準の調整が必要になるでしょう。


No.14445 Re: 3つ以上のカテゴリーのカイ2乗検定と多重比較  【TM】 2011/03/09(Wed) 16:38

青木先生
早速の御返答ありがとうございます。説明が悪く申し訳ありません。
患者群はA,B,C全て同じ被検者からのデータでした。
「関連がある」という表現も不適切でした。
もう一度検定してみます。

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