No.14206 カプランマイヤー法による生存率解析  【kai】 2011/01/24(Mon) 09:41

いつもこの掲示板で色々情報をいただいているKaiです.
本日はカプランマイヤー法について分からないことがありますので質問をさせていただきたいと思います.

ある治療の生存率をカプランマイヤー法で解析しようとしています.
通常は一人の患者の1つの部位に1回の治療を施し,観察期間と生死のデータがあって1対1の対応があるのですが,一人の患者の2つの部位にそれぞれこの治療を別のタイミングで施して死亡した場合の扱いはどうすればいいのでしょうか?

例えば以下のデータの患者ID6の被験者に対しては異なる処置日に治療を施していますが,死亡日が同じです.よって,一人の患者に生存期間のデータが2つ発生してしまいます.このデータをどのように扱えばいいのかというのが私の質問です.

ぱっと思いついたのは,以下の3つです.
(1)短い方を生存期間とする
(2)別々のデータとして扱う
(3)生存期間の平均値を使う

患者ID 処置年月日 打ち切り 最終フォローアップ 生死
 1   2001/01/31   0    2002/01/30     0
 2   2001/02/03   0    2002/02/15     0
 3   2001/02/26   0    2001/06/07     1
 4   2001/03/01   1    2001/12/16     0
 5   2001/03/02   0    2001/08/11     0
 6   2001/04/14   1    2002/03/19     1 ←
 6   2001/08/15   1    2002/03/19     1 ←
 7   2001/05/16   0    2001/05/20     0

同じ日に2つの部位で処置を行い,同じ日に死亡したデータもありますが,こちらは1つのデータと考えて処理すればいいですよね?

上記の解析について治験のある方がいらっしゃいましたら教えてください.

No.14207 Re: カプランマイヤー法による生存率解析  【青木繁伸】 2011/01/24(Mon) 10:19

一回目のデータのみを使用するのでは?
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/Hanasi/StatTalk/warituke.html

 問:研究対象者を 2 種類の治療法に割り付ける実験計画を立てた。ある患者は割り付け後に,実際の治療が開始される前に死亡した。この患者を分析に含めたほうがよいのだろうか,含めないほうがよいのであろうか。

  中には,「含めないほうがよいに決っている」と頭から信じ切って,このような疑問を持たない研究者もいるかもしれません。しかし,本当は含めなければなら ないのです。もし,一部の患者が非常に速い転機を示す場合,その危機を乗越えて実際の治療が施された患者の生存率を求めても,それはその疾患の患者全体の 生存率を代表しません。全ての症例は,治療開始時点ではなく,割り付けが行われた時点で登録しなければなりません(生存時間は割り付け時点から測られなけ ればなりません)。
 この他にも,薬剤治療などで治療に反応しなかった例,術式による生存率の比較の場合の手術死亡,割り付け後種々の原因で実際 には治療が行われなかった例なども分析に含めなければなりません。また,途中で治療法が変更になった場合にも,そのような患者は最初の割り付け群の構成員 として分析されなければなりません。

No.14208 Re: カプランマイヤー法による生存率解析  【kai】 2011/01/24(Mon) 10:33

青木先生

早速の回答ありがとうございます.
私の思いつきは全て”外れ”で,以下のように生存率が長いデータのみを使用すると言うことですね.

患者ID 処置年月日 打ち切り 最終フォローアップ 生死
 1   2001/01/31   0    2002/01/30     0
 2   2001/02/03   0    2002/02/15     0
 3   2001/02/26   0    2001/06/07     1
 4   2001/03/01   1    2001/12/16     0
 5   2001/03/02   0    2001/08/11     0
 6   2001/04/14   1    2002/03/19     1 ← こちらのデータを使用
 6   2001/08/15   1    2002/03/19     1 ← こちらは使用しない
 7   2001/05/16   0    2001/05/20     0

> この他にも,薬剤治療などで治療に反応しなかった例,術式による生存率の比較の場合の手術死亡,割り付け後種々の原因で実際には治療が行われなかった例な ども分析に含めなければなりません。また,途中で治療法が変更になった場合にも,そのような患者は最初の割り付け群の構成員として分析されなければなりま せん。

上記の説明はITT解析(intention to treat analysis)のことを示していると考えて良いのでしょうか?

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