No.13784 Re: 論文中の図の中の標準偏差 【青木繁伸】 2010/11/18(Thu) 19:12
どういう目的でどういう図を描くかによるでしょう。
被験者間の平均値に差があるかどうかを示すよ うな目的なら,添付図のようなものになるのではないかと思われ,そうすると,エラーバーは個人の(つまり20試行の)データに基づく標準偏差では?つま り,データの散らばりを表現するか,母平均の推定値の散らばりを表現するかによるでしょう。なお,標準誤差(×1.96など)で描いても,エラーバーが重 なっていなければ差があるなどと言うことではないので,大した効果は期待できないと思います。特に,「グラフの標準偏差が小さくなってみやすくなる(かっ こいい)」などという理由は理由たり得ない。また,「誤差棒つきの棒グラフ」というのは,俗に「ダイナマイトプロット(ダイナマイトグラフ)」と言われる もので,避けるべきグラフとされています。
http://www.lsi.kurume-u.ac.jp/molecular_genetics/Page%2030.html
No.13785 Re: 論文中の図の中の標準偏差 【藤田】 2010/11/18(Thu) 19:22
返信ありがとうございます.
とくに被験者間の差には興味がない(見る必要がない)のですが,同じ ようにしてA条件とB条件でとったデータ同士(200対200)で条件間のt検定をするつもりでいるのです.こういったグラフはよく見かけますし,棒グラ フ上に平均値と標準偏差(縦棒)と検定結果の(**やNS) を描いてあるグラフがあるのですが,それは「ダイナマイトグラフ」と呼ばれるとは知りませんでした.
でも,心理物理実験などではよく見かけるグラ フなので,描かないわけにはいきません.こういったA条件とB条件でとった全被験者同士のデータを比較する場合はやはり,A条件の200個のデータ,B条 件の200個のデータから分散,標準偏差を求めるのが普通になるのでしょうか?
No.13786 Re: 論文中の図の中の標準偏差 【青木繁伸】 2010/11/18(Thu) 19:29
> とくに被験者間の差には興味がない(見る必要がない)のですが,同じようにしてA条件とB条件でとったデータ同士(200対200)で条件間のt検定をするつもりでいるのです.
たぶんそんなことでもあろうかとは思いましたが,描かれていないことに基づいて想像で回答するわけにもいきませんので。
「A条件とB条件でとったデータ同士(200対200)で条件間のt検定」というのはどうでしょうかね。同じ被験者を20回ずつ測定したので,データの独立性が成り立っていません。
> 心理物理実験などではよく見かけるグラフなので,描かないわけにはいきません
そういうことなら,どのように計算した標準誤差を使うかも含めて,先例に従えばよろしいでしょう。
心理学系の論文でよく使われるのは知っていますが,どうだかなとは思います。
某誌の投稿規程
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/mb-arc/arc043/11738.html
No.13787 Re: 論文中の図の中の標準偏差 【藤田】 2010/11/18(Thu) 19:43
失礼しました.
(200対200)といってもペアードではないです.もちろん,等分散性などは確かめてから検定は行います.
先例といっても標準偏差については当たり前に知っているものだとして(全データと平均を使って求める?),各被験者ごとの平均値の標準偏差を描いたのか,それとも全被験者の全てのデータから標準偏差を描いたのかまでは論文に書いていないので困ったものです.
No.13788 Re: 論文中の図の中の標準偏差 【青木繁伸】 2010/11/18(Thu) 23:48
> (200対200)といってもペアードではないです.もちろん,等分散性などは確かめてから検定は行います.
「独立二標本」という概念がおわかりじゃないようですね
● 「統計学関連なんでもあり」の過去ログ--- 044 の目次へジャンプ
● 「統計学関連なんでもあり」の目次へジャンプ
● 直前のページへ戻る