No.08438 抗体価の対数変換とt検定、及び標準偏差について  【ねこにゃん】 2008/11/28(Fri) 12:47

統計をツールとして使えるようにと,勉強していますが,つまずいてしまいましたので,質問します。非常に初歩的なことで申し訳ありません。

ワクチン接種群と非接種群の血清中抗体価を測定したところ,非接種群の抗体価:<50,<50,100,≧1600,100,800,<50,100,50,接種群の抗体価:400,800,200,≧1600 ,≧1600 となりました。
こ の抗体価は25*2の何乗で表されますので,25で割った値を対数変換し,非接種群:0,0,2,6,2,5,0,2,1,接種群:4,5,3,6,6と いう数値で算術平均値(非接種群2,接種群4.8)と標準偏差(非接種群2.17,接種群1.30)を用いてt検定を行い,「ワクチン接種群と非接種群で 抗体価の平均値に差がある」と言っていいのでしょうか。
先生の過去ログNo.03123によれば,変換データをパラメトリック検定することは可能ということですが,この標準偏差を用いてよいのかわかりません。エクセルでt検定したところ,0.01

抗 体価からワクチン接種の有効性を検討する論文をいくつかあたってみたのですが,幾何平均だけを示していたり,幾何平均±標準誤差を用いていたり,いろいろ でした。ここ数週間,先生の過去ログや統計の本で勉強しましたが,よくわからないなので,質問いたしました。どうぞよろしくお願いします。

No.08444 Re: 抗体価の対数変換とt検定,及び標準偏差について  【青木繁伸】 2008/11/28(Fri) 20:55

> t検定を行い,「ワクチン接種群と非接種群で抗体価の平均値に差がある」と言っていいのでしょうか。

先行研究というか,その学会誌なりの先行例に従えばよいかと思います(それが正しいかどうかはともかくとして)

> 標準偏差を用いてよいのかわかりません

質問の趣旨が,よく分かりませんが?

> 幾何平均だけを示していたり,幾何平均±標準誤差を用いていたり,いろいろでした

ということころは,
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/mb-arc/wrong-sd.html
なども,参考になるかもしれません。

No.08445 Re: 抗体価の対数変換とt検定,及び標準偏差について  【ねこにゃん】 2008/11/29(Sat) 00:20

お忙しいところをお答えいただきありがとうございました。

統計初心者の私は,エクセルでt検定をしました。対数変換した値を入力したセルを指定して,まずF検定をし,分散が等分散かどうかをみた後,スチューデントのt検定かウエルチの検定を同じく対数変換した値のセルを指定して行いました。

私 より統計を勉強されている先輩がエクセル統計というソフトを持っておられるので,エクセル統計を使ってt検定をしてもらいました。エクセル統計では,平均 値,標準偏差,標本数を入力する必要があるといわれ,先の質問のように平均値は非接種群2,接種群4.8,標準偏差は非接種群2.17,接種群1.30, 個体数は非接種群9,接種群5で計算してもらいました。

数学が苦手で統計初心者の私は,上のような統計処理で,2群の平均値に差がないという帰無仮説を棄却するのが正しいのかどうかわかりません。

統計の勉強をしていくうちに,私が参考にする学会誌は,私のようにその統計処理が正しいかどうかわからず右にならえで検定をしていて,統計を理解されている方からみたら,「一体何やってるの?」と言われるような気がしてきました。

教えていただいたことを勉強して,どうしても理解できない時にはまた質問させていただくかもしれませんが,その時はどうぞよろしくお願いします。

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