No.06309 認識の差に関する研究  【小林】 2008/04/08(Tue) 21:38

看護研究に取り組んでいますがどう検定したらいいか悩んでいます。
A群とB群の認識の差を調査しています。
A群は生徒を対象にし,200名,B群は教職者を対象に30名ぐらいの対象者がいます。
この対象者に,アンケート行い,4段階(4を最も良い回答,1を最も悪い回答)で回答を得て,両群の認識に差が生じているかを検討しようとしています。
設問では4段階で回答してもらいますが,データ処理としては,3・4を肯定群,2・1を否定群とし,A群とB群の認識に差があるのかを調べたいのですが,統計に関する知識がなく,途方に暮れています。

ご指導いただければ幸いです。
どうぞ,よろしくお願いいたします。

No.06311 Re: 認識の差に関する研究  【青木繁伸】 2008/04/08(Tue) 22:55

> 3・4を肯定群,2・1を否定群とし

というのは,データの精度を落とすことになるので 余りお勧めではないかも知れませんね。このようにデータ変換をした後は2値データ(2つの値の内のいずれかを取るデータ)になるので,生徒群と教職者群の 2群で集計すると2行・2列の集計表ができますね。このような場合に適用できるのは,2群の比率(割合)の差の検定(および,それと同等な2×2分割表に 対する独立性の検定,およびその正確検定である Fisherの 正確検定)。

元のままの1〜4の値を取るデータは,生徒群と教職者群の 2群で,分布の差の検定(2行4列の集計表における,独立性の検定)を行うことができます。しかし,この場合には,1〜4には順序がある(順序尺度デー タ)ので,その情報を活かすと,二群の中央値の差の検定(マン・ホイットニーの U 検定)というのがあります。
統計手法の選択ガイド
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/FlowChart/Tutorial.html
を試してみるのもよいでしょう。

No.06312 Re: 認識の差に関する研究  【小林】 2008/04/08(Tue) 23:15

お忙しい中,お返事をいただけたことに感謝します。
データの精度に関しても再度検討してみたいと思います。
大変参考になり,助けられました。
ありがとうございました。

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