No.01195 検査の信頼性  【吉田】 2006/09/28(Thu) 23:46

卒論作成で困っています。統計を全くやったことがないので・・・

検査の信頼性を調べています。
ある検査法を用いて10人に2回測定を行いました。その1回目の平均と2回目の平均の差がほとんどないのでこの検査法は信頼性があるという結論を導きたいのですが,どの統計処理法を用いればよいのか分かりません。教えていただけないでしょうか?

No.01197 Re: 検査の信頼性  【青木繁伸】 2006/09/29(Fri) 03:16

対応のある平均値の差の検定(対応のある場合のt検定)
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Average/paired-t-test.html
を調べてみてください。

なお,統計をやったことがないと言うのも困るので,検定についてはちゃんとした教科書を良く読むことをお勧めしますが,取りあえず概要をつかむために
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Kentei/kentei.html
を見るのも良いでしょう。

安全運転のためには,ちゃんと指導教員の指導を受けて下さい。
指導教員も統計学を知らないということだと困ったことでしょうが,学内には統計を分かる人も必ずいると思いますので。

No.01204 Re: 検査の信頼性  【吉田】 2006/09/29(Fri) 09:45

ありがとうございます!

t−検定で「有意差なし」とでれば,この検査法は信頼性があると言い切ってよいのでしょうか?私は相関係数を使って,「相関がある」から検査法は信頼性がある。という結論を考えたのですが・・・。いかかがでしょうか?

実は,すでにt−検定使っていたのですが,t−検定では無理だと言われていました・・・。

No.01205 Re: 検査の信頼性  【青木繁伸】 2006/09/29(Fri) 10:19

何故無理だといわれたのか,理由は聞かなかったのですか?
さらに,無理だというなら他に何があるか,候補は挙げてもらえなかったんですか?

そもそも,そのデータの水準はどのようなものなんでしょうね。
順序尺度なら対応のあるt検定はそもそも使えませんしね。

No.01206 Re: 検査の信頼性  【青木繁伸】 2006/09/29(Fri) 10:36

問題を出しましょう
以下のようなデータがあります(正規母集団からの標本です)
前 70, 42, 57, 66, 52, 47, 57, 71, 40, 64, 58, 46, 72, 55, 60
後 58, 28, 51, 66, 52, 48, 56, 59, 36, 58, 55, 44, 56, 38, 44

相関係数を求めなさい
相関係数は有意ですか?
前と後の平均値を求めなさい
対応のある平均値には有意な差がありますか?
本当は一番最初にやるべきだが,散布図を描いてみなさい

No.01224 Re: 検査の信頼性  【吉田】 2006/10/01(Sun) 13:53

理由は一切教えていただけませんでした!

最終的に級内相関係数を使うように言われました。(ダメもとでいって)
しかし,私は,級内相関係数は「検者間や検者内信頼性」を見るものと思っているのですが・・・?
私は,検者一人で10人の測定を行いました。
結果は,下記の通り。
A B C D E F G H I J
1回目 1.2/1.0/1.0/0.9/0.9/1.4/1.6/2.0/1.5/2.2
2回目 0.9/1.1/0.8/1.5/2.0/1.2/0.6/1.2/1.4/1.4

この2つの結果から検査法の信頼性を導き出そうとしています。
もし,級内相関係数が妥当だとしてマイナスの結果が出るというのはどういう意味なんでしょうか?0.7以上だと妥当性ありと判断する?

No.01230 Re: 検査の信頼性  【QE一辺倒】 2006/10/02(Mon) 13:06

検査の信頼性というより,まずは測定の信頼性でしょう。測定の結果,基準と比較するのが検査ですから。
測定は,差のある対象は差があると出て,差の無い対象は差がないと出なければならない。単なる有意差検定では,鈍感ならよいとなってしまうからです。
測定の信頼性,つまり測定誤差は校正後の誤差分散で表される。校正後の誤差分散の逆数はSN比と呼ばれる良さの指標。
「計測法のSN比」を勉強してください。

No.01232 Re: 検査の信頼性  【夏維】 2006/10/03(Tue) 07:29

統計的に差がないことを証明するためには”同等性の検定”を行う必要があります.
これはどの程度の差までなら差がない=同等と見なすか決めて行う検定です.
今回のデータに対しては対応のある差の検定で差の区間推定を行い,差の絶対値のMAX値が同等と見なせる値なのかで判断すればよいのではないでしょうか?

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