No.00854 流行色と服装色の実態を統計的に検討するには  【統計初心者です】 2006/08/08(Tue) 19:46

始めまして。
このような素晴らしいサイトに出会えて,まずはありがとうございます。
ストリートファションの研究を続けているのですが,服装色について,流行予想色と実際との相関性を統計的に検証できたらと思っております。
実シーズンの2年先に発表される流行予想色が,2年後の当該時期に,どのくらい市場に反映されているのかを,統計的に判断する方法を教えていただけないでしょうか。
流行予想色,実際の服装色ともに,同じ色票で出現数を集計したもので検討したいと考えております。
統計学の参考図書にもいくつか当たりましたが,統計に疎く,今回のようなものに近い事例で検討したケースを見つけることが未だできておりません。
実際の服装色は定点観測を継続して行っておりますのと,流行色のデータについても集計したデータを所持しております。
カイ二乗検定がふさわしいとも思ってみましたが,色票のなかで,値が0になるところもあり,計算ができず,路頭に迷っております。
どうか,ご教授くださいませ。

No.00855 Re: 流行色と服装色の実態を統計的に検討するには  【青木繁伸】 2006/08/08(Tue) 20:03

> カイ二乗検定がふさわしいとも思ってみましたが

どんな風にやったのでしょうか

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/GoodnessOfFitness/nominalscale.html
のサイコロの目とかメンデルの形質を「色」に読み替えればよいだけでしょう?
この場合には「値が0」は何の問題もないですよね。

No.00856 Re: 流行色と服装色の実態を統計的に検討するには  【統計初心者です】 2006/08/08(Tue) 20:50

さっそくのご返答,大変ありがとうございます。

>http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/GoodnessOfFitness/nominalscale.html
>のサイコロの目とかメンデルの形質を「色」に読み替えればよいだけでしょう?
>この場合には「値が0」は何の問題もないですよね。

ご教授ありがとうございます。リンクページ拝読させていただきました。
サイコロの目やメンデルの形質を「色」に読み替えれば良ろしいとのことですが,以下のような場合に,カイ二乗により計算してもよろしいのでしょうか?
(実際の色票は40色に分類して集計してあります)

例)
色票      赤 黄赤 黄 黄緑 緑 青緑・・・・・・・   
流行色予想色  7  0  1  4  0  2

服装色実態     4 0 2  2 0  7

サイコロの目のように,出た目の期待度というのは,色によって出現頻度が偏っておりますので,出現の確率は等しくなると仮定することができないように思えます。

お手数をおかけいたしますが,よろしくお願いいたします。

No.00857 Re: 流行色と服装色の実態を統計的に検討するには  【青木繁伸】 2006/08/08(Tue) 21:46

予想色も実際の観察色も0なら,そのようなカテゴリーは集計表に含めないのが普通でしょう?

たとえばね,うぐいすいろ,にびいろ,りきゅうねずみなんて,もとから予想色に入っていないのだから

サイコロで言えば,10とか35とかいう出目を度数集計表に入れますか?

それとね,あなたのデータがよくわからないんです。
サ イコロの例を考えればよいのだけど,理論度数(サイコロの目はどれも同じ確率で出る)というのに対して実際はどうかというのを検定するわけだから,あなた の場合だと,「流行色の予測としては(たとえば簡単にして)赤は40%,青が30%,黒が20%,その他が10%であったが,実際はそれぞれがこれこれ, あれあれ%であった。予測と実際は一致していたか」ということなんですね。

No.00858 Re: 流行色と服装色の実態を統計的に検討するには  【青木繁伸】 2006/08/08(Tue) 23:42

こそくなアドバイスですが,予想色なんて役にたたん!という結果を出したければ,できるだけたくさんのサンプルを採ることです。

逆の結果が欲しければ,サンプルを採るのを可能な限りさぼること(^_^;)
望むらくは十数サンプルでやめておく。

No.00859 Re: 流行色と服装色の実態を統計的に検討するには  【統計初心者です】 2006/08/09(Wed) 00:48

何度もご丁寧なご返答ありがとうございます。

>予想色も実際の観察色も0なら,そのようなカテゴリーは集計表に含めないのが普通でしょう?
>それとね,あなたのデータがよくわからないんです。

データの概要をきちんとお伝えできておらず,質問ばかりで申し訳ございませんでした。
流 行予想色は,春夏と秋冬と一年に2度,国際流行色協会や日本流行色協会,その他,国内外の原糸・テキスタイルメーカー等から実シーズンの約2年先に情報が 提供されているものなのですが,ある年の春夏には出現が0であっても,次のシーズンには出現がある場合があり,シーズンによって予想色も実際の観測色も0 の場合もあれば,そうでない場合もあります。
実際の観測色は毎月のデータを収集しておりますが,流行予想色に合わせて,3月〜8月までを春夏,9月から翌年1,2月を秋冬として合計して集計し,流行予想色と対応させて検討できないかと考えております。
実際に服装色を観測をしておりますと,2年先に登場して欲しいはずの色が,もっと前倒しになって市場に現れてしまうという実感がするので,これを,統計的に実証できないかと思っているのですが,サンプル数の多寡で結果も変わってしまうものなのでしょうか。
例 えば2004年に提案された,2006年春夏の流行予想色の出現頻度と,2006年春夏の実際の観測色とが統計的に一致度が高いということが,流行予想色 からすれば望ましいことになるのですが,実際は2006年春夏の流行予想色がすでに2005年の春夏に出てしまっている,そのような“ずれ”のようなもの が検証できないかと考えております。
重ね重ね,お手数をおかけいたしますが,ご示唆をいただけましたら,ありがたいです。
よろしくお願いいたします。

No.00860 Re: 流行色と服装色の実態を統計的に検討するには  【青木繁伸】 2006/08/09(Wed) 08:50

> サンプル数の多寡で結果も変わってしまうものなのでしょうか。

検定手続きの基礎部分をしっかり固めて,その後,適用すべき検定手法についてもよく調べてください。

No.00861 Re: 流行色と服装色の実態を統計的に検討するには  【統計初心者です】 2006/08/09(Wed) 09:15

何度もご丁寧にありがとうございます。
なかなか独学で理解が進まなかったのですが,このサイトでしっかり勉強させていただきたいと思います。

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