No.00233 母平均の検定  【西野】 2006/06/02(Fri) 05:29

こんにちは.いつも本当に御世話になっています.
過去の報告の,腫瘍マーカーの値に正常と癌の間で差があるかを調べています.
正常と癌各病期の,標本数,平均,標準偏差のみがわかっています.
この情報のみで,正常と癌全体(全ての病期まとめて)との比較は可能でしょうか.
よろしくお願いします.
病期 標本数   マーカー値
正常    303   0.05±1.28
0期     13   1.39±1.49
1期     12   2.19±1.49
2期     39   7.43±2.71
3期     33  10.50±2.34
4期     17  15.86±3.81
5期     16  22.27±3.84

No.00234 Re: 母平均の検定  【青木繁伸】 06/06/02(Fri) 09:12

各群ごとの例数と平均値と標準偏差(分散とか不偏分散でも)が分かっていると,それらの群をまとめたときの例数,平均値,標準偏差は計算できますよ。
例数は足し算だけだし,平均値も簡単に求まりますね。
標準偏差はちょっと難しいかもしれないけど,試験問題にちょうど良いくらいかもしれません。
それが分かれば,元データがなくても検定はできますね。
やってみても分からないときには(あるいはめんどくさいときには),以下を。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/Univariate/combine.html

No.00235 Re: 母平均の検定  【kanegon】 06/06/02(Fri) 09:31

分散には加法性が成立しますので,技術的には,任意の病期を併合した平均と分散(標準偏差も)を再計算できます。この時,既存の計算が,普遍分散(偏差平方和/(n-1))でないか,注意が必要です。
し かし,単純に併合すると,病期の標本数の構成の影響がありますので,サンプルがどのように集められたか判りませんので,標本の構成の意味を考える必要があ るのではないでしょうか。見たところ,病期で大きなトレンドがあるようですし,併合したい目的がわかりませんので,なんとも言えませんが,単純に各病期の 平均,例数と信頼区間を図示するので十分に思われますが。

No.00243 Re: 母平均の検定  【西野】 06/06/03(Sat) 10:15

早速のお返事ほんとうにありがとうございました.

過去の報告が病期別のものと,癌全体のものとさまざまなため,病期を併合することに統一して比較しようと思いました.
kanegon様のご助言を参考に,青木先生に教えていただいたページを見て計算をしてみようと思います.

ほんとうにありがとうございました.

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