★ 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について ★

8275. 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について pshyco 2005/11/09 (水) 18:48
└8285. Re: 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について にゃんちゅう 2005/11/10 (木) 16:23
 └8287. Re^2: 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について pshyco 2005/11/11 (金) 06:27
  └8289. Re: 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について にゃんちゅう 2005/11/11 (金) 12:40


8275. 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について pshyco  2005/11/09 (水) 18:48
 動脈硬化の程度を一番よく反映する検査値を調べるのに
a群)  高血圧,高脂血症など7つのあらかじめ動脈硬化を進めるとわかっている項目(0 1 で1があり)
b群)  動脈伸展度p,動脈壁の厚さq ,隆起部の数r ,隆起部最大厚s, 最大厚み合計t
に対してまず,b群のそれぞれの変数に対してa群を説明変数として重回帰分析ステップワイズ法を行い,寄与率Rの二乗を求めました(SPSS 使用)。
 次に,a群とb群の数値を標準化してcollege analysisで正準相関分析を行いました。
  正準相関係数 0.45705
b群変数 寄与率 ベクトル2係数
   p 0.051 0.68114
   q 0.032 0.08383
   r  0.023 0.36998
   s 0.14 -0.14760
   t 0.078 0.15307
となりました。寄与率からはsが一番良さそうに思えたのですが,正準相関分析では,sが一番悪そうですが,どう解釈したら良いでしょうか?

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8285. Re: 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について にゃんちゅう  2005/11/10 (木) 16:23
> に対してまず,b群のそれぞれの変数に対してa群を説明変数として重回帰分析ステップワイズ法を行い,寄与率Rの二乗を求めました(SPSS 使用)。

これはロジックが逆ではないですか。b群は動脈硬化の症状ですよね。aは動脈硬化予測の変数。そうすると「a群→b群のどれか」
という重回帰分析になるのでは。

>  次に,a群とb群の数値を標準化してcollege analysisで正準相関分析を行いました。

college analysis というのがわからないのですがパッケージの名前ですか? たしか,spssでもマクロかMANOVAで正準相関分析はできます。(これは豆知識)

>   正準相関係数 0.45705
> b群変数 寄与率 ベクトル2係数
>    p 0.051 0.68114
>    q 0.032 0.08383
>    r  0.023 0.36998
>    s 0.14 -0.14760
>    t 0.078 0.15307
> となりました。寄与率からはsが一番良さそうに思えたのですが,正準相関分析では,sが一番悪そうですが,どう解釈したら良いでしょうか?

ま ず,a群も解釈すべきでしょう。a群がきれいに1因子になっているなら,正準相関分析の結果は尊重されるべきでしょうね。動脈伸展度が動脈硬化の指標とし てもっともいいのかもしれない。最大厚み合計はいらないだろう。隆起部最大厚sは前に述べた重回帰の結果(複数)からもう一度考えてみたほうがいいので は?

ととりあえず,そんなことを愚考します。
a群があまりちゃんとした1因子でないならもっと考え直す必要があるのでは。

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8287. Re^2: 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について pshyco  2005/11/11 (金) 06:27
ご返事ありごとうぞざいます。
> college analysis というのがわからないのですがパッケージの名前ですか? 

college analysis は,福山平成大学経営学部経営情報学科の福井正康先生が作ったフリーソフトで
http://www.heisei-u.ac.jp/mi/fukui/analysis.html
で手に入ります。最初は,SPSSで正準相関分析で行おうとしたのですが,いろいろと調べてもどうしたらよいか解らず,internetで正準相関分析できるソフトを探しました。

> たしか,spssでもマクロかMANOVAで正準相関分析はできます。(これは豆知識)
や り方がSPSSのマニュアルでもわかりませんでした。Categoriesにカテゴリカル正準相関分析があったのですが,変数の最小値が1で,今回のよう な間隔尺度の変数では,うまく解析できそうにありませんでした。またinternetでは,SPSSでは正準相関分析はできないと書いてありましたので, SPSSはあきらめました。

> a群がきれいに1因子になっているなら
1因子の意味が分からないのですが,a群は全て0から1までの正の数値になっています。

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8289. Re: 寄与率と正準相関分析の結果の解釈について にゃんちゅう  2005/11/11 (金) 12:40
> http://www.heisei-u.ac.jp/mi/fukui/analysis.html
> で手に入ります。最初は,SPSSで正準相関分析で行おうとしたのですが,いろいろと調べてもどうしたらよいか解らず,internetで正準相関分析できるソフトを探しました。
>
> > たしか,spssでもマクロかMANOVAで正準相関分析はできます。(これは豆知識)
> やり方がSPSSのマニュアルでもわかりませんでした。Categoriesにカテゴリカル正準相関分析があったのですが,変数の最小値が1で,今回のような間隔尺度の変数では,うまく解析できそうにありませんでした。

ヘルプでは
>数値型変数の出力を最小にするには,各変数のすべての値から最小値を引いたものに 1 を加えます。

となっています。整数データならこれをすればいいでしょう。小数点以下があるなら,10の何乗かして整数にしてからこの操作をすればいいことになります。

>またinternetでは,SPSSでは正準相関分析はできないと書いてありましたので,SPSSはあきらめました。
具体的なurl はどこでしょうか?
ちなみに
http://www.ats.ucla.edu/stat/spss/whatstat/whatstat.htm#cancor
には正準相関分析の仕方を説明しています。
ごく簡単には
http://www.ec.kagawa-u.ac.jp/~hori/spss/tokidoki20.html#207

> > a群がきれいに1因子になっているなら
> 1因子の意味が分からないのですが,a群は全て0から1までの正の数値になっています。

正準相関については次のサイトを参照のこと
http://bstat.f7.ems.okayama-u.ac.jp/statedu/hbw2-book/node80.html
交差負荷量の値が十分に大きい。例えばすべての交差負荷量の絶対値が0.4以上なっているか。満たしていれば結果は意味があるものだろう。
 絶対値0.3以下が複数存在すれば単一因子としてはちょっと危ないかもしれない。

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