★ コレスポンデンス分析の結果の解釈について ★
7583. コレスポンデンス分析の結果の解釈について Ethan Hunt 2005/09/06 (火) 09:24
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7583. コレスポンデンス分析の結果の解釈について Ethan Hunt 2005/09/06 (火) 09:24
以下の横%表をコレスポンデンス分析してみました。
男 女
グループ1 100 0
グループ2 60 40
グループ3 60 40
グループ4 40 60
グループ5 40 60
グループ6 0 100
SPSSのCORREPONDENCEコマンドを用いて計算させました。
距離オプションはユークリッド距離です(カイ2乗距離でも結果は同じでした)。
結果は以下のようになりました。
第1軸の座標
グループ1 1.209896735
グループ2 0.725938041
グループ3 0.241979347
グループ4 -0.241979347
グループ5 -0.725938041
グループ6 -1.209896735
男 0.826516818
女 -0.826516818
因みに,変数の数の関係上,軸の数は1しかありません(数直線上にプロットされます)。
この分析結果を眺めると,ちょっとおかしな気がするのです。
最初の横%表を見ると,グループ1が全員「男」なので,
数直線上でグループ1が「男」に最も近くなるような気がするのですが,
グループ2が最も近くなるのです。
「女」についても同様なことが起っています。
これはどのように考えたらいいのでしょうか。
どなたかご教示ください。
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7585. Re: コレスポンデンス分析の結果の解釈について 青木繁伸 2005/09/06 (火) 10:00
> 第1軸の座標
> グループ1 1.209896735
> グループ2 0.725938041
> グループ3 0.241979347
> グループ4 -0.241979347
> グループ5 -0.725938041
> グループ6 -1.209896735
> 男 0.826516818
> 女 -0.826516818
私は,グループ2と3は男女構成比は同じなのに,なぜ違う数値が割り当てられているのかという方が気になりました(^_^;)
双対尺度法だと以下のようになりました
$"row weight(weighted by eta square)"
Axis 1
Row 1 -1.0
Row 2 -0.2
Row 3 -0.2
Row 4 0.2
Row 5 0.2
Row 6 1.0
$"column weight(weighted by eta square)"
Axis 1
Col 1 -0.6
Col 2 0.6
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7593. Re^2: コレスポンデンス分析の結果の解釈について Ethan Hunt 2005/09/06 (火) 11:54
> 双対尺度法だと以下のようになりました
>
> $"row weight(weighted by eta square)"
> Axis 1
> Row 1 -1.0
> Row 2 -0.2
> Row 3 -0.2
> Row 4 0.2
> Row 5 0.2
> Row 6 1.0
>
> $"column weight(weighted by eta square)"
> Axis 1
> Col 1 -0.6
> Col 2 0.6
これは,Rのdual関数の結果でしょうか。Rのコレスポンデンス分析の関数correspとdualは基本的に同じ結果を返すと考えてよろしいでしょうか。
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7596. Re^3: コレスポンデンス分析の結果の解釈について 青木繁伸 2005/09/06 (火) 14:13
> これは,Rのdual関数の結果でしょうか。Rのコレスポンデンス分析の関数correspとdualは基本的に同じ結果を返すと考えてよろしいでしょうか。
そうです。私のところの dual 関数です。
プロットしたり,相関を採ってみると分かるように,定数倍されているだけです。
コレポン dual1 dual2
グループ1 1.209896735 1.46385 1
グループ2 0.725938041 0.87831 0.6
グループ3 0.241979347 0.29277 0.2
グループ4 -0.241979347 -0.29277 -0.2
グループ5 -0.725938041 -0.87831 -0.6
グループ6 -1.209896735 -1.46385 -1
男 0.826516818 1 0.68313
女 -0.826516818 -1 -0.68313
相関係数行列
コレポン dual1 dual2
コレポン 1
dual1 1 1
dual2 1 1 1
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7588. Re^2: コレスポンデンス分析の結果の解釈について kzkishi 2005/09/06 (火) 11:17
> 私は,グループ2と3は男女構成比は同じなのに,なぜ違う数値が割り当てられているのかという方が気になりました(^_^;)
私も全く同じ部分に引っかかりました。
グループ1→2→3→…となるに従って,約0.48づつ第一軸の座標が低下していっている辺りから考えて,グループに付与した番号に意味があると勘違いした解析になっていませんか?(男女比が懸案されていない結果に見える)
つまり単純なコマンド・ミスではないかと。
SPSSは知らないので,どのようなミスかまではわかりませんが…。
同じグループで,男女比を適当に変更して同解析を実行してみたら,コマンドミスかどうか判るかも知れませんね。
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7592. Re^3: コレスポンデンス分析の結果の解釈について Ethan Hunt 2005/09/06 (火) 11:37
> > 私は,グループ2と3は男女構成比は同じなのに,なぜ違う数値が割り当てられているのかという方が気になりました(^_^;)
>
> 私も全く同じ部分に引っかかりました。
申し訳ありません。分析にかけた横%表が
トップの質問に掲載したものとは違っていました。
何種類かのデータで実験をしていたので間違ってしまいました。
正しくは
男 女
グループ1 100 0
グループ2 80 20
グループ3 60 40
グループ4 40 60
グループ5 20 80
グループ6 0 100
というデータを用いて,分析を行いました。
結果はトップの質問のとおりです。
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7590. Re^3: コレスポンデンス分析の結果の解釈について Ethan Hunt 2005/09/06 (火) 11:31
>> グループ1→2→3→…となるに従って,約0.48づつ第一軸の座標が低下していっている辺りから考えて,グループに付与した番号に意味があると勘違いした解析になっていませんか?(男女比が懸案されていない結果に見える)
> つまり単純なコマンド・ミスではないかと。
> SPSSは知らないので,どのようなミスかまではわかりませんが…。
グループ番号はSPSSの分析に用いるシートには含まれておりませんので,その点のコマンドミスはないと思います。
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7597. Re^4: コレスポンデンス分析の結果の解釈について kzkishi 2005/09/06 (火) 14:42
> グループ番号はSPSSの分析に用いるシートには含まれておりませんので,その点のコマンドミスはないと思います。
おっと,失礼。
知らないソフトについて喋るもんじゃないですね。
ところで,コレスポンデンス分析も詳しくないので数量化3法を調べて見たのですが,最初のご投稿にあった質問について。
サンプルグループ1の座標の値が,カテゴリ「男」の値に最も近い訳ではないのが疑問とのことでしたが,後者のカテゴリ「男」の値って,固有値だか固有ベクトルのことなのでは?
固有値だったら,そのカテゴリの寄与率みたいなものですし,固有ベクトルだったら,大きさに意味がある訳ではなくて向きに意味があるんだと思います。
固
有ベクトルだとすると「原点0から見て0.826516818の方向に向かうベクトルは「男」らしさの指標,値が大きいほど「男」らしさが高い」という意
味であって,「100%男であることと値が0.826516818であることが等価」という意味ではないと思いますが。
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7598. Re^5: コレスポンデンス分析の結果の解釈について Ethan Hunt 2005/09/06 (火) 15:39
> ところで,コレスポンデンス分析も詳しくないので数量化3法を調べて見たのですが,最初のご投稿にあった質問について。
> サンプルグループ1の座標の値が,カテゴリ「男」の値に最も近い訳ではないのが疑問とのことでしたが,後者のカテゴリ「男」の値って,固有値だか固有ベクトルのことなのでは?
私もコレスポンデンス分析を知り尽くしているわけではないので,正確なことは言えませんが,少なくとも,コレスポンデンス分析で出てくる軸の値は固有値でも固有ベクトルでもありません。固有値と固有ベクトルはコレスポンデンス分析の計算過程で別に求められています。
コレスポンデンス分析とは原点からの方向に意味があるのではなく,カテゴリ間の距離の近さが関連性の大きさであると解釈できる手法だと思うのですが。そうすると最初の質問の分析結果がおかしく思えるのです。
青木さんの双対尺度法の結果を見ると,「男」がグループ1と2のちょうど中間に位置するので,この結果は妥当な気もするのですが。
SPSSのコレスポンデンス分析コマンドがなにかおかしな挙動をしているのでしょうか。
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7601. Re^6: コレスポンデンス分析の結果の解釈について kzkishi 2005/09/06 (火) 16:24
> コレスポンデンス分析で出てくる軸の値は固有値でも固有ベクトルでもありません。
ああ,ええ,そうです,失礼。
間違いでした。
> コレスポンデンス分析とは原点からの方向に意味があるのではなく,カテゴリ間の距離の近さが関連性の大きさであると解釈できる手法だと思うのですが。
えっと,つまり言いたかったのは,「グループi」についての座標と「男女」についての座標を同列に(縮尺,距離,絶対値で)比較してはまずいのでは,という事でした。
カテゴリ「グループ」同士の類似度合は,それらの座標がカテゴリ間の相対的な関係を反映するので,距離で比較できるでしょう。
カテゴリ「男女」同士の類似度合も,それらの座標がカテゴリ間の相対的な関係を反映するので,距離で比較できるでしょう。
でも「グループ」と「男女」は,同じ座標系の距離で比較できるでしょうか?
その場合には,原点からの方向だけが情報となる,というのが書きたかったことでした。
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7602. Re^7: コレスポンデンス分析の結果の解釈について 青木繁伸 2005/09/06 (火) 16:36
> でも「グループ」と「男女」は,同じ座標系の距離で比較できるでしょうか?
> その場合には,原点からの方向だけが情報となる,というのが書きたかったことでした。
横から失礼します。
2
変数に対する分割表を対象とするコレスポンデンスアナリシスは,数量化III類の特殊な(簡単な)場合です。数量化に使われる変数(のカテゴリー)が同一
の座表内にプロットされることを考えれば,グループと性別が同じ基準で比較されてもいっこうに不思議なことではありません。
ところで,変
数(カテゴリー)は,単に二つの変数(カテゴリー)の関係だけから配置が決まるわけではなくそのたの変数(カテゴリー)との関連から配置が決まるのでしょ
う。ですから男が(男100%女0%グループ)と最も近いというのは逆に言えば変でしょう。(男100%女0%グループ)以外の男の%とも関連しますか
ら。
アルゴリズムやプログラムにバグがないのなら,出てきた結果が特に変でなければ,他のプログラムによる分析も同じ結果ならば,「これぞ多変量解析の妙味,人間業では検出できない結果が出たんだなぁ」と受け入れればよろしいのでは(^_^;)
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7607. Re^8: コレスポンデンス分析の結果の解釈について kzkishi 2005/09/06 (火) 17:27
>グループと性別が同じ基準で比較されてもいっこうに不思議なことではありません。
うううううううん…そうでしょうか?
今一つ納得しきれない気もするのですが,コレスポンデンス分析の勉強をしていない自分が悪いので,ぐうの音も出ません。
顔を洗って出直してきます…。
>私の質問の仕方が不躾だったのかもしれませんが,お二人ともそう怒らないで下さい。
>至らないところがあったなら,謝罪いたします。
お二人って,私も?
怒るというより,ヤベェ適当な事書いたせいで怒らせてしまったか,と焦っていたのですが。
半可通が偉そうな(しかも間違った)意見を述べ,失礼しました,こちらこそ謝罪します。
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7600. Re^6: コレスポンデンス分析の結果の解釈について 青木繁伸 2005/09/06 (火) 16:15
> コレスポンデンス分析とは原点からの方向に意味があるのではなく,カテゴリ間の距離の近さが関連性の大きさであると解釈できる手法だと思うのですが。そうすると最初の質問の分析結果がおかしく思えるのです。
> 青木さんの双対尺度法の結果を見ると,「男」がグループ1と2のちょうど中間に位置するので,この結果は妥当な気もするのですが。
同じ答えだということを,前のコメントに書いたでしょう?
比例しているだけです。
> SPSSのコレスポンデンス分析コマンドがなにかおかしな挙動をしているのでしょうか。
確かめればすぐに分かると思いますが?
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/dual.html
には,プログラムも公開してあるし,R の MASS ライブラリに入っている corresp 関数との関連も書いてありますし,そこにあるデータを SPSS に入力してみて比較すればよろしいのでは?
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7603. Re^7: コレスポンデンス分析の結果の解釈について Ethan Hunt 2005/09/06 (火) 16:42
> 同じ答えだということを,前のコメントに書いたでしょう?
> 比例しているだけです。
それはRのcorrespとdualが同じだということですよね。
私が申し上げているのはSPSSの結果とRの結果が違うということなのです。
> > SPSSのコレスポンデンス分析コマンドがなにかおかしな挙動をしているのでしょうか。
ここで,このことを聞くのは確かに間違っていたかもしれません。
> 確かめればすぐに分かると思いますが?
>
> http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/R/dual.html
> には,プログラムも公開してあるし,R の MASS ライブラリに入っている corresp 関数との関連も書いてありますし,そこにあるデータを SPSS に入力してみて比較すればよろしいのでは?
少なくとも,最初の質問に出したデータに関してはSPSSとRのdualの結果を比較しました。その上で結果が異なるから疑問なのです。
私の質問の仕方が不躾だったのかもしれませんが,お二人ともそう怒らないで下さい。
至らないところがあったなら,謝罪いたします。
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7604. Re^8: コレスポンデンス分析の結果の解釈について 青木繁伸 2005/09/06 (火) 16:48
> それはRのcorrespとdualが同じだということですよね。
> 私が申し上げているのはSPSSの結果とRの結果が違うということなのです。
7583 の
> SPSSのCORREPONDENCEコマンドを用いて計算させました。
> 距離オプションはユークリッド距離です(カイ2乗距離でも結果は同じでした)。
> 結果は以下のようになりました。
> 第1軸の座標
> グループ1 1.209896735
> グループ2 0.725938041
> グループ3 0.241979347
> グループ4 -0.241979347
> グループ5 -0.725938041
> グループ6 -1.209896735
> 男 0.826516818
> 女 -0.826516818
は,SPSS の結果でしょう?
その結果と dual の結果の相関を見たのが,7596 なんですが。
dual1,dual2 と書いたのは,重み付けをしたのとしないのとです。
> 少なくとも,最初の質問に出したデータに関してはSPSSとRのdualの結果を比較しました。その上で結果が異なるから疑問なのです。
数値は異なりますが,比例していませんか?
> 私の質問の仕方が不躾だったのかもしれませんが,お二人ともそう怒らないで下さい。
> 至らないところがあったなら,謝罪いたします。
だれも,怒ってなどいません。
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7608. Re^9: コレスポンデンス分析の結果の解釈について Ethan Hunt 2005/09/06 (火) 19:10
> 7583 の
> > SPSSのCORREPONDENCEコマンドを用いて計算させました。
> > 距離オプションはユークリッド距離です(カイ2乗距離でも結果は同じでした)。
>
> > 結果は以下のようになりました。
> > 第1軸の座標
> > グループ1 1.209896735
> > グループ2 0.725938041
> > グループ3 0.241979347
> > グループ4 -0.241979347
> > グループ5 -0.725938041
> > グループ6 -1.209896735
> > 男 0.826516818
> > 女 -0.826516818
>
> は,SPSS の結果でしょう?
>
> その結果と dual の結果の相関を見たのが,7596 なんですが。
> dual1,dual2 と書いたのは,重み付けをしたのとしないのとです。
あっ,私がちょっと大きな思い違いをしていました。確かに比例していますね。
ここまでお付き合いいただいてどうもありがとうございました。
怒ってらっしゃらないと聞き,安心しました。
> 確かめればすぐに分かると思いますが?
でも,こういう語尾だと,怒っているニュアンスを感じませんか。
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