★ 多重比較の選択(DunnettとSteel) ★

1585. 多重比較の選択(DunnettとSteel) くち 2004/01/04 (日) 18:39
└1587. Re: 多重比較の選択(DunnettとSteel) 青木繁伸 2004/01/04 (日) 19:46


1585. 多重比較の選択(DunnettとSteel) くち  2004/01/04 (日) 18:39
初歩的な質問です。
対照群(8例),薬物低濃度群(7例),高濃度群(5例)について,ダネット testを行ないました。結果は低・高濃度群の両方にて対照群と比較して有意な差が認められました。一方,低・高薬物処置群は対照群と比較してばらつきが大きかったために,バートレット検定したところ3群間で分散が異なっておりました。この場合にはSteelを行なうべきであったかとも思いましたが,浜田先生の著書などには1)等分散検定で分散が異なったからといって安易にノンパラ検定を行なうべきであるということや,2)例数が少ないとき(5例以下)の場合にはノンパラは不適当である(極端に有意になりにくい),とありました。
実際,Steelで行なうと有意差がなくなりました。5例の群があり例数が少ないことが原因かと思いました。
等分散分析で分散が異なればノンパラと思っていたのですが,このような場合どのような検定が適切でありますでしょうか?
また,分散が群間で異なっていてもパラメトリックを使っても大きな問題はない場合もあるということでしょうか?
ちなみに同じ実験を再度行なったところ,3群間で分散の差はなく,今回の場合は特にばらつきが大きかったと思われます。したがって,特にノンパラで行う必要もないような気がしております。

的外れなことかと思いますが宜しくお願い致します。

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1587. Re: 多重比較の選択(DunnettとSteel) 青木繁伸  2004/01/04 (日) 19:46
> 1)等分散検定で分散が異なったからといって安易にノンパラ検定を行なうべきであるということや,

「行うべきでない」の書き誤りですね。
検定方法は,実験に先立って決めておくべきです。
そうしないと,データを見てから有意になる(有意にならない)検定方法を探すという,ことになりがちです。

> 2)例数が少ないとき(5例以下)の場合にはノンパラは不適当である(極端に有意になりにくい),

「極端に有意になりにくい」どころか,絶対に有意にならないデータ数というのだってありますから,これもやはり事前に検定方法を考えてデータ数を決めるべきでしょう。

要するに「後知恵による検定」は避けるべきです。

> ちなみに同じ実験を再度行なったところ,3群間で分散の差はなく,今回の場合は特にばらつきが大きかったと思われます。したがって,特にノンパラで行う必要もないような気がしております。

同じ条件で行った実験ならば,両方のデータをこみにして検定するというのは選択肢にないのですか。

(「最初から2倍のデータを取っておけばよかった」と,後で思うんですよね)

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