「統計学関連なんでもあり」の過去ログ---026

★ 相関関係 ★

931.　相関関係　こぞう　2003/11/02 (日) 04:13
├933.　Re: 相関関係　sb812109　2003/11/02 (日) 12:04
│└934.　Re^2: 相関関係　こぞう　2003/11/02 (日) 12:49
└932.　Re: 相関関係　彩雲堂　2003/11/02 (日) 05:05

931.　相関関係　こぞう　　2003/11/02 (日) 04:13

統計初心者です。
よろしくお願いいたします。

調査の論文をまとめているのですが，某学会の発表抄録に統計上有意であるかによって，相関関係の採択がなされています。
（http://chrono.umin.jp/htm/H200136.htm）

(1)上記の例のように，P値を採択の基準とすることは，（統計上の意味はなくとも）論文としての記述には有効なのでしょうか。

(2)相関係数が0.2前後の場合，次の記述は妥当でしょうか（私が現在困っている問題です）。
「AとBの間に相関関係は殆ど存在せず（r=.192，P =.041）・・・」

医学系の雑誌に社会調査をもとにした論文を出そうと考えています。

レベルの低い質問で申し訳ございませんが，どうぞご教授ください。

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933.　Re: 相関関係　sb812109　　2003/11/02 (日) 12:04

（http://chrono.umin.jp/htm/H200136.htm）

> (1)上記の例のように，P値を採択の基準とすることは，（統計上の意味はなくとも）後略。

（医学・生物学上の意味はなくとも）の間違い？

>> 女性に観察された，時の流れが速い現象は，認知機能の低下とともに消失する傾向が観察された（TE1；p=0.049）。
>> その背景にはADL機能の低下（Up & Go, Functional Reach, Button）の関与が推測される。

そもそも統計学上も有意ではないのでは？加齢の影響は，どの様に処理されているのでしょうか？

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934.　Re^2: 相関関係　こぞう　　2003/11/02 (日) 12:49

彩雲堂さま，有難うございます。

>最低限満たすべき条件であることは確かです。
>必要条件ではあるが十分条件とは言えないと考えたほうがいいでしょう。
>論文にはp値のみで論じているものは多くあるので慣習的には可能でしょう。

なるほど・・・。

>言及の論文は尺度をつくるためのステップのようです。
>最終的に合計点等の尺度をつくろうというのなら，0.2の相関でも意味はあります。因子分析でも 0.2の相関が見られれば因子の指標となりえます。
>
>ただ単に2変数の関係を見るだけなら無視すべき相関の大きさといえるでしょう。

そうですよね。私の場合は無視して良いようです。
安心いたしました。

sb812109さまも，有難うございます。
>> 女性に観察された，時の流れが速い現象は，認知機能の低下とともに消失する傾向が観察された（TE1；p=0.049）。
>> その背景にはADL機能の低下（Up & Go, Functional Reach, Button）の関与が推測される。
>
>そもそも統計学上も有意ではないのでは？加齢の影響は，どの様に処理されているのでしょうか？

確かに，両群に平均年齢の差もありますし，TE2～4のt-testは有意でないですね。

本当にありがとうございました。

しかし，果たして若年層でも時間の感覚に性差は見られるのでしょうか。
「時間の感覚」を調べるのなら，質的調査の方が向いているようにも思います。

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932.　Re: 相関関係　彩雲堂　　2003/11/02 (日) 05:05

> (1)上記の例のように，P値を採択の基準とすることは，（統計上の意味はなくとも）論文としての記述には有効なのでしょうか。

最低限満たすべき条件であることは確かです。必要条件ではあるが十分条件とは言えないと考えたほうがいいでしょう。
ただ，論文にはp値のみで論じているものは多くあるので慣習的には可能でしょう。

> (2)相関係数が0.2前後の場合，次の記述は妥当でしょうか（私が現在困っている問題です）。
> 「AとBの間に相関関係は殆ど存在せず（r=.192，P =.041）・・・」

言及の論文は尺度をつくるためのステップのようです。最終的に合計点等の尺度をつくろうというのなら，0.2の相関でも意味はあります。因子分析でも 0.2の相関が見られれば因子の指標となりえます。

ただ単に2変数の関係を見るだけなら無視すべき相関の大きさといえるでしょう。

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