★ 対応のある検定か対応のない検定か ★
740. 対応のある検定か対応のない検定か 村田 2003/10/05 (日) 16:38
└741. Re: 対応のある検定か対応のない検定か bluestat 2003/10/06 (月) 11:58
└742. Re^2: 対応のある検定か対応のない検定か 村田 2003/10/06 (月) 23:57
└744. Re^3: 対応のある検定か対応のない検定か bluestat 2003/10/07 (火) 10:15
740. 対応のある検定か対応のない検定か 村田 2003/10/05 (日) 16:38
はじめまして。
現在マウスに点眼をして,眼圧が下がるかどうかということを考えています。
片眼に点眼をした後,3時間後くらいに両眼の眼圧を測定して比較したいと思っています。この場合,点眼眼と非点眼眼で,対応のあるt検定と対応のないt検定どちらを使えばよいでしょうか。眼圧は角膜に針を刺して測定するため,一度眼圧を測定するとその後1週間は測定できないため,点眼前後の眼圧を測定することはできません。
類似の論文では,左右で比較して,対応のあるt検定を行っているものがほとんどのようです。左右の眼圧の変動は同じ傾向を示すので,対応のある検定でいいような気もしますが,点眼薬によっては,非点眼眼の眼圧にも影響を与えるものもあるので,どちらの方法を使うべきか確信を持てずにいます。
このような場合,どちらの方法を使うべきか厳密な見分け方がありますでしょうか。
お忙しいところ申し訳ありませんが,よろしくお願いします。
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741. Re: 対応のある検定か対応のない検定か bluestat 2003/10/06 (月) 11:58
初めて投稿いたします。いつもいろいろと勉強させて頂いております。
以下私見を述べます。
無治療との比較が目的であるなら,また試験デザインについてはまだ「考え」中であるなら,マウスを無作為化(orベースラインを揃える)して治療群と無治療群を作り「対応の無い」状況で解析するのがすっきりすると思います(動物数は増えますが)。
おっしゃるように,一方から他方への影響はないとは言い切れないので,下手をすると両眼一緒に下がってしまって真の差が隠れてしまう,という事もあると思います。逆にそれでも有意な差がみられれば,それはそれですごい事かもしれませんけど。
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742. Re^2: 対応のある検定か対応のない検定か 村田 2003/10/06 (月) 23:57
確かにおっしゃるとおりです。
対応のある検定を使う場合は,眼圧を下げる薬が,非点眼眼に対し眼圧を上昇させるという,特殊な状況がなければ第1種の過誤をおかすことはないということですね。
結局は,よくわからない場合は対応のない検定を使う方向でデザインしたほうが安全ということですね。
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744. Re^3: 対応のある検定か対応のない検定か bluestat 2003/10/07 (火) 10:15
>結局は,よくわからない場合は対応のない検定を使う方向でデザインしたほうが安全ということですね。
実験計画では「対応なし」としておいて,「対応あり」も探索的にやっておいて,結果が同等なら次からは「対応あり」も検討できるのではないかと思います。
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