★ 誘引,忌避効果の検定法 ★

 204 誘引,忌避効果の検定法  ルネぞう  2002/06/08 (土) 14:10
  205 Re: 誘引,忌避効果の検定法  名無しさん  2002/06/08 (土) 16:20
   206 Re^2: 誘引,忌避効果の検定法  ルネぞう  2002/06/08 (土) 20:28
    208 Re^3: 誘引,忌避効果の検定法  名無しさん  2002/06/08 (土) 22:28
    207 Re^3: 誘引,忌避効果の検定法  名無しさん  2002/06/08 (土) 22:28
     216 Re^4: 誘引,忌避効果の検定法  ルネぞう  2002/06/10 (月) 10:29


204. 誘引,忌避効果の検定法  ルネぞう  2002/06/08 (土) 14:10
お初にお目にかかります。
質問なのですが,ある実験で化学物質が昆虫に対して誘引性を示すか,忌避性を示すかと言う実験を行いました。
箱の四隅にろ紙を置き対角線上の二つの隅のろ紙にサンプルを,もう残りのコントロールをもうけ,真ん中に虫50匹を放ちどちらの濾紙に乗っかるかで誘引性を計ろうと試みました。すべてのろ紙には水(誘引作用がある)を含ませました。この実験を五回繰り返しました。
このような実験系を用いる場合,ろ紙上にのってない個体というのはどの様に処理したらよいのでしょうか。
また,物質AとBとの誘引性に差があるかどうかを検定するにはどの様な検定法を用いたらよいのでしょうか。
分かりにくいかもしれませんがよろしくお願いします。

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205. Re: 誘引,忌避効果の検定法  名無しさん  2002/06/08 (土) 16:20
文章が不完全で?よく分からないところがあります。

四隅のうち,二つの隅に誘引剤と忌避剤を一箇所ずつおき,残りの二つの隅にコントロールを置いたのですか?

> すべてのろ紙には水(誘引作用がある)を含ませました。

これは,実験的にはまずいのではないかな?
コントロールということでしょう?
誘引も忌避も引き起こさないものでないとコントロールにならないのではないでしょうか。

> このような実験系を用いる場合,ろ紙上にのってない個体というのはどの様に処理したらよいのでしょうか。


誘引,忌避,コントロール,無関係という4カテゴリーあるのでしょうか。
それぞれの箇所にいる昆虫数を理論的に考えられる昆虫数との乖離を見る適合度の検定を行うといいのではないかな?

> また,物質AとBとの誘引性に差があるかどうかを検定するにはどの様な検定法を用いたらよいのでしょうか。

カテゴリ2つで適合度の検定。(A,B 以外の所に集まった昆虫は無視?)

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206. Re^2: 誘引,忌避効果の検定法  ルネぞう  2002/06/08 (土) 20:28
言葉が足りなくて申し訳ございませんでした。

>残りの二つの隅にコントロールを置いたのですか?

一つの実験で使用した物質は一種類だけです。二つの角の濾紙に同じ薬品を塗り,残りの二つの角の濾紙にはなにも塗りませんでした

> コントロールにならない。

サンプル区にいる個体の数を濾紙上にいる個体の総数で割ったものの百分率を定着率としています
もし供試する物質に忌避性も誘引性もない場合は,四つの角すべてに均等に虫は配置するはずで,理論的には定着率は50%になります。一方誘引性が水より強ければ,サンプル区の方に集まり,定着率は50%より大きくなります。逆に忌避作用があれば,虫はサンプル区をさけて定着率は50%を下回ります。
この方法では濾紙上にいない個体は無視していることになってしまいます。

この試験を繰り返して行って,定着率に対するT検定を行えば二つの薬剤に対する差が読みとれるのでしょうか。

> 適合度の検定を行う

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/GoodnessOfFitness/nominalscale.html
に示された方法で検定を行うのでしょうか?
これだと濾紙上にいない虫の論理値が出せないので困っています。

よろしくお願いします。

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208. Re^3: 誘引,忌避効果の検定法  名無しさん  2002/06/08 (土) 22:28
> > 適合度の検定を行う
>
> http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/lecture/GoodnessOfFitness/nominalscale.html
> に示された方法で検定を行うのでしょうか?
> これだと濾紙上にいない虫の論理値が出せないので困っています。

濾紙上にいない虫を無視するんでしょう?...駄洒落になった(^_^;)

上の例で,コントロールと比べて忌避効果も誘引効果もない(コントロールと同じ)とすると,
目的の濾紙上の数 コントロールの濾紙上の数
  5         20
の場合だと,期待値はそれぞれ12.5になるので,
カイ二乗値 = 9,自由度 = 1,P 値 = 0.00270
というようになりますが。

何回か実験を繰り返す必要があるかどうか分かりませんが,たかだか50匹を使って5回の実験をやったのなら,それをプールして検定してもいいかな?
濾紙に載らなかった昆虫が0とすると,109:141の場合に P= 0.04298 となりますね。

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207. Re^3: 誘引,忌避効果の検定法  名無しさん  2002/06/08 (土) 22:28
> > コントロールにならない。

コントロールにならないだろうといったのは,「すべてのろ紙には水(誘引作用がある)を含ませました。」と書いてあったからですが?

> サンプル区にいる個体の数を濾紙上にいる個体の総数で割ったものの百分率を定着率としています

「サンプル区」って何ですか?
「誘引剤(忌避剤)を塗った濾紙の上」ですか,そのような理解でいいのでしょうか。

> この試験を繰り返して行って,定着率に対するT検定を行えば二つの薬剤に対する差が読みとれるのでしょうか。

「T検定」というのはないです。 t 検定ですね。
平均値の差の検定を行おうということでしょうが,
(目的の濾紙上にいる昆虫の数)/(コントロールも含めた全濾紙上にいる昆虫の数)という確率変数が正規分布に従うかどうか。正規分布に従わなくてもいいけど,割合の平均値の差の検定というのがいいか悪いか。

濾紙上にいない昆虫を無視するというのは,問題になるかもしれませんね。
(1)目的の濾紙上に2匹,コントロールの濾紙上に8匹
(2)目的の濾紙上に10匹,コントロールの濾紙上に40匹
(1)も(2)も,あなたが言う「定着率」は 0.2 ですが,同じとみていいのでしょうか?

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216. Re^4: 誘引,忌避効果の検定法  ルネぞう  2002/06/10 (月) 10:29
> > > コントロールにならない。

この実験の前提として,「虫は湿気のあるところに集まる」というのがありまして,「ただの水より誘引性がある」「水があっても寄っていかない」という傾向を見たいので,対象は水でいいと考えました。

> 「サンプル区」って何ですか?
供試する物質を塗った区です。定義してない言葉を使ってすみませんでした。

> 割合の平均値の差の検定というのがいいか悪いか。

> 濾紙上にいない昆虫を無視するというのは,問題になるかもしれませんね。
> (1)目的の濾紙上に2匹,コントロールの濾紙上に8匹
> (2)目的の濾紙上に10匹,コントロールの濾紙上に40匹
> (1)も(2)も,あなたが言う「定着率」は 0.2 ですが,同じとみていいのでしょうか?

まさにお伺いしたいのはこの2点の部分なんです。明らかに(1)と(2)では意味が違ってくると思うのですがそのことを盛り込んだ検定が出来ないものかと思いまして。

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