いつもものすごい勢いで書き込まれていきますね〜。お忙しい中恐縮ですが質問があります。
多群の平均値が等しいかどうかを調べるために「一元配置分散分析」をしています。分散表から算出された F0 値に基づいて有意確率 P を算出するには,青木先生の「自習ノート」にあるように,F 分布の上側確率を用いて
P = Pr{F ≧ F0}
つまり
∞ φ1
P = ∫ FDist (t) dt
F0 φ2
にしたがって計算するのが妥当だと思います。F0 は非負の値をとり,各群の平均値が揃っていれば 0 に近い値をとり,F0 の値が大きくなればなるほど帰無仮説から遠ざかっていくようになっているからです。
ところが,とある数値計算ツールで F 分布から P 値を計算する関数が用意されているのですが,その定義は「 P = Pr{F ≧ F0} とP = Pr{F ≦ F0} のうち大きくない方」となっています。メーカに問い合わせたところ,「そのような定義の方が便利だから」という回答でした。しかし,少なくとも「一元配置分散分析」においては便利ではありません。このような定義が便利な状況とは,どのような状況なのでしょうか。ご存じの方がいらっしゃいましたら,ぜひ教えて下さい。