★ Re: 「減ったの,減らないの?」のお礼 ★

 88 Re: 減ったの,減らないの?  ひの  2000/01/07 (金) 17:23
 89 Re: 減ったの,減らないの?  中原  2000/01/07 (金) 17:42
 96 Re: 「減ったの,減らないの?」のお礼  堀 啓造  2000/01/09 (日) 02:16
 101 Re: 「減ったの,減らないの?」のお礼  大西弘高  2000/01/09 (日) 15:47
 109 Re: 「減ったの,減らないの?」のお礼  一言  2000/01/11 (火) 00:07


88. Re: 減ったの,減らないの?  ひの  2000/01/07 (金) 17:23
比率の差の検定あるいは独立性の検定になります。この場合陽性数が少ないのでFisherの正確確率検定を使うのが良いと思います。ただ,例数が多いので,普通の統計ソフトでは計算できないかもしれません。

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89. Re: 減ったの,減らないの?  中原  2000/01/07 (金) 17:42
> 前半の3,512例(1〜3,512)では,あるトラブル(合併症)「H」が9例[9/3,512で0.26%]に発生しました。そこで,このトラブル「H」を特異的に予防できると推定される新しい方法「U」を思いつき,後半の1,513例(3,513〜5,025)に「U」を併用して検査「B」を行い,トラブルは1例[1/1,513で0.066%]になりました。
> 新方法「U」は,トラブル「H」を減らすのに有効であると結論できるでしょうか?

「フィッシャーの直接確率法」というのを使うといいでしょう。
答えだけいうと,「有効であるとはいえない」ということになるでしょう。

他のことをしながらこの回答を準備していて,投稿した後でみたらすでに,ひのさんが回答されていましたね。

で,ブラウザのバックボタンで後戻りして,少し追加します。
私はエクセルで計算してみたのですが,ここのサイトにもありますね。
http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/exact/exact.html

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96. Re: 「減ったの,減らないの?」のお礼  堀 啓造  2000/01/09 (日) 02:16
> 「ひの」さん,「中原」さん,皆さんありがとうございました。
> 滅多に起こらないことの頻度が,増えたり減ったりすることの統計学的証明はなかなか難しいのですね。
> それに,この例の場合に生じるトラブル「H」が,臨床的にはとても重大であることを数字で表現できないのをもどかしく思います。
> [頻度]X[重要性]のようなファクターがうまく表現できれば,より実感に近づくような気がします。

ただ単に統計のせいにしていいのでしょうか?

0.26% という最初の生起率があまりに低すぎるのでは。
つまり,生起する条件を詰めていないためにそんなに低くなっているともいえるのでは。

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101. Re: 「減ったの,減らないの?」のお礼  大西弘高  2000/01/09 (日) 15:47
大西弘高@佐賀医大総合診療部と申します.
統計学的なことよりも,もっと他の問題があると思います.
検査に変更を加えた後に有害作用の率が下がったというときには,時間的な因子,熟練度の因子がバイアスとなり,単に統計学的な検定だけでは因果関係を証明できなくなると思います.
最近広まりつつある,臨床疫学に目を向けて頂くのがよいと思います.

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109. Re: 「減ったの,減らないの?」のお礼  一言  2000/01/11 (火) 00:07
 オッズ比を計算すると4近い値になるのではないかと思います。(統計学的に有意とは言えないようですが。)

 相対的な危険率を示すオッズ比が3-4以上というのは,統計学的には有意ではなくとも,医学上はかなり意味のあることではないでしょうか。

 しかも,その合併症が医療上の大きな問題であるのですから,今回の新しい方法には重要な意義があると考えるのが妥当であると思います。

 さらなるデータの積み重ねや,詳細な検討も必要でしょうが。

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