★ Duncan法の用い方について ★
155 Duncan法の用い方について 相澤 茂 1999/12/01 (水) 15:01
156 Re: Duncan法の用い方について 堀 啓造 1999/12/01 (水) 16:54
159 Re^2: Duncan法の用い方について 堀 啓造 1999/12/02 (木) 12:09
155. Duncan法の用い方について 相澤 茂 1999/12/01 (水) 15:01 |
多重比較検定の中のDuncan法について,これはどのような状況で用いられるのでしょうか?。
Duncan法は用いるべきではないというのを聞いたこともあるのですが,もしそうだとしたら,それはなぜでしょうか? |
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156. Re: Duncan法の用い方について 堀 啓造 1999/12/01 (水) 16:54 |
用いられているのは,統計学を知らないか,パッケージを使ったら有意差がでるのがこれだけだったという状況が考えられます。
> Duncan法は用いるべきではない
これは,familywise な確率のコントロールです。確率 50% の事故が一回も起こらないのは 25% です。故に1回以上事故が起こるのは75%です。
5%の確率で検定しているつもりでも何回も検定したらそのうち少なくも一回有意になる確率は5%を越えます。検定した回数を考慮して有意水準を調整します。
Duncan は1比較当たり(comparisonwise)の過誤率を統制しているので,Fisherの無補正のLSDや水準αの反復t検定の動作と類似している。
高橋行夫・大橋靖夫・芳賀敏郎(1989).『SASによる実験データの解析』東京大学出版会 p341
計算は面倒なのに,無補正の反復t検定と同じ事なので,無補正のt検定を無制限にやるほうがましです。
有意差がでるからといって喜んで採用してはいけないのです。SNK法はduncan 法よりは修正されているが,これを採用するのもいけない。
上記の本や,
永田靖・吉田道弘『統計的多重比較法の基礎』サイエンティスト社
を読めばもっときちんとわかります。 |
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159. Re^2: Duncan法の用い方について 堀 啓造 1999/12/02 (木) 12:09 |
あっちこっち消しまくって規定の字数にしたら,
誤解を招く文章になってしまいました。
> > Duncan 法は用いるべきではない
>
> これは,familywise な確率のコントロールです。
> 確率 50% の事故が一回も起こらないのは 25% です。故に1回以上事故が起こるのは75%です。
「Duncan 法は用いるべきではない」のは familywise なコントロールがされていないからです。
> 確率 50% の事故が一回も起こらないのは 25% です。故に1回以上事故が起こるのは75%です。
はfamilywise な確率の例としてだしています。
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