★ パス解析についての質問 ★

 77 パス解析についての質問  Q  1999/11/20 (土) 16:09
  80 Re: パス解析についての質問  堀 啓造  1999/11/20 (土) 18:31
   81 Re^2: パス解析についての質問  堀 啓造  1999/11/20 (土) 18:33
    82 Re^3: パス解析についての質問  堀 啓造  1999/11/20 (土) 18:43


77. パス解析についての質問  Q  1999/11/20 (土) 16:09
複数の変数の因果関係を想定し,パス解析を試みています。そこで,ぜひお教えいただきたいことがあります。
まず,35人程度でパス解析や重回帰分析を行っても,統計的に意味のある結果といえるのでしょうか。人数の最低限の基準はあるのでしょうか。
次に,有意に従属変数を予測したある1-0の変数が,極端に片方に偏った回答であったとき(10対1の割合),問題はないのでしょうか。
最後に,パス係数が有意傾向であるとき,パスを想定するのは無理があるのでしょうか。
大変お手数ではありますが,手続き上の作法がわからず,困っております。なにとぞご教示ください。

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80. Re: パス解析についての質問  堀 啓造  1999/11/20 (土) 18:31
> 複数の変数の因果関係を想定し,パス解析を試みています。

昔のパス解析を今行うのは問題があります。構造方程式モデリング(共分散構造分析)で因果モデルをたてて分析するべきです。
こちらの場合,モデル全体の当てはまりのよさを評価できます。
また,どのパスを外すべきかについての示唆を得ることもできます。
このことはこの掲示板の他でも書きましたので,そちらの文献を参考にしていください。インターネット上でもいくつかのサイトで構造方程式モデリング(共分散構造分析)のページがあります。

> 最後に,パス係数が有意傾向であるとき,パスを想定するのは無理があるのでしょうか。

についてもチェックができます。

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81. Re^2: パス解析についての質問  堀 啓造  1999/11/20 (土) 18:33
> まず,35人程度でパス解析や重回帰分析を行っても,統計的に意味のある結果といえるのでしょうか。人数の最低限の基準はあるのでしょうか。

構造方程式モデリングからすると少なすぎます。
いくつかの必要サンプル数を求める式があります。

MacCallum,R.C.,Browne,M.W.,and Sugawara,H.M.(1996)Power analysis and determination of sample size for covariance structure modeling. Psychological Methods,1(2),130-149.
にはSASのプログラムも表も付いている等,他よりサンプル数を求めやすい。

因子分析でも200人以上を要求しますから,実証する場合は最低でもその程度
必要でしょう。細かくは上の論文に当たってみてください。

なお,前にも紹介している fpr
http://www.nuis.ac.jp/~mat/fpr/

では構造方程式モデリング(共分散構造分析)の第一人者たち(狩野裕さん,豊田秀樹さん,鈴木督久さんなど)がそろっていて,気が向いたら答えてくれます。偏りの問題も重要な問題であるので,きっと mplus などに言及しながら答えがあるでしょう。

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82. Re^3: パス解析についての質問  堀 啓造  1999/11/20 (土) 18:43

> 因子分析でも200人以上を要求しますから,実証する場合は最低でもその程度必要でしょう。細かくは上の論文に当たってみてください。

一応,200人というのは条件のいい場合で,1000人以上必要なことも多いです。

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