「統計学関連なんでもあり」の過去ログ---003

★ メタ分析とオッズ比 ★

　126　メタ分析とオッズ比　　斎尾武郎　　1999/09/29 (水) 16:13
　　142　Re: メタ分析とオッズ比　　湯浅秀道　　1999/10/02 (土) 22:51
　　　148　Re^2: メタ分析とオッズ比　　湯浅秀道　　1999/10/04 (月) 16:26
　　　　156　Re^3: メタ分析とオッズ比　　斎尾武郎　　1999/10/05 (火) 14:16

126.　メタ分析とオッズ比　　斎尾武郎　　1999/09/29 (水) 16:13

いつもお世話になっております。つかぬことを伺いますが，通常，前向き研究でリスク比，後ろ向き研究でオッズ比が使われるようですが，メタ分析では前向き研究を統合した場合でもオッズ比で示されることが多いのは，どのような理由なのでしょうか。ご教示賜りたく，存じます。

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142.　Re: メタ分析とオッズ比　　湯浅秀道　　1999/10/02 (土) 22:51

湯浅秀道@名古屋市立城北病院口腔外科(MXE05064@nifty.ne.jp)です。
僕も不勉強でわからないので，誰かがレスするのを待っていましたが，誰も無いようなので。
と言っても，現在資料が手元にないので詳しくは月曜日夜に再度アップしますが，次のページへ押されそうなので取りあえずレスしました。

相対危険度でおこなう方法もあるようです（原文は読んでないですが）。次回に調べておきます。

しかし，もともと層別での解析で有名なMantel-Haentzel法などはオッズ比のためですので，オッズ比のが簡単なのではないでしょうか?

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148.　Re^2: メタ分析とオッズ比　　湯浅秀道　　1999/10/04 (月) 16:26

湯浅秀道@名古屋市立城北病院口腔外科(MXE05064@nifty.ne.jp)です。

自己レスです。

マイロス・ジェニセック著
青木國雄ら訳:疫学　現代医学の論理
六法出版
ISBN4-89770-421-9
9000円

のなかの，メタアナリシスの章に，

9.3.1.1代表オッズ比または研究をまとめたオッズ比
9.3.1.2研究をまとめた相対危険度
Stampferらにより，全体相対危険度の点推定を決める方法論の定義がなされた。
RR=exp[Σwi ln RRj]/ Σwi
9.3.1.3研究をまとめた寄与危険度

とあります。
文献は，
Stampfer MJ, Goldhaber SZ, et al: Effect of intravenous streptokinase on acute myocardial infarction. Pooled result from randomized trials. N Engl J Med, 1982, 307: 1130-82.
だそうです。

読んでも分かりそうにないので，僕は持っていません。が，オッズ比ではなく相対危険度で統合していると推察されます。

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156.　Re^3: メタ分析とオッズ比　　斎尾武郎　　1999/10/05 (火) 14:16

斎尾です。湯浅先生，RESありがとうぎざいました。

> 読んでも分かりそうにないので，僕は持っていません。が，オッズ比ではなく相対危険度で統合していると推察されます。

僕は例の福井次矢教授が監訳された「データ統合型研究・・・」という本を読んで，こう解釈しました。

1）メタ分析で用いられている方法だと，オッズ比の方が計算しやすい。

2）メタ分析は実は後ろ向き研究である。仮説を立ててから，実験に入るのではないのだから。

と考えました。しかし，実際には相対危険度を算出してあるものも見かけますし，定説はないんじゃないでしょうか。

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