平均偏差($M_{dev}$)     Last modified: May 16, 2002

 測定値と平均値のずれの程度を表す。「算術平均値との差の絶対値」の和の平均値である。統計学的には扱いが難しいのであまり使われることはない。

 有効ケース数を $n$,各ケースの測定値を $X_{i}\ ( i = 1,2,\dots ,n )$ ,算術平均値を $\bar{X}$ とすると,以下の式で定義される。

\[ M_{dev} = \frac{\displaystyle \sum_{i=1}^n \left |\ X_i-\bar{X}\ \right |}{n} \]

例題:5 つの測定値,2,3,4,7,9 の平均偏差を求めよ。

解答:算術平均値は $\displaystyle \frac{ 2 + 3 + 4 + 7 + 9 }{ 5 } = 5$

平均偏差は $\displaystyle \frac{ \left | 2 - 5 \right | + \left | 3 - 5 \right | + \left | 4 - 5 \right | + \left | 7 - 5 \right | + \left | 9 - 5 \right | } {5} = \frac{ 3 + 2 + 1 + 2 + 4 }{5} = 2.4$


演習問題


応用問題


・ 直前のページへ戻る  ・ E-mail to Shigenobu AOKI