順列と確率     Last modified: May 16, 2002

 確率を求めるためには,全体の場合の数と,ある条件を満たす場合の数とを数え上げることが必要であるが,その際,順列・組合せの考え方が有用である(場合の数があまり大きくないときには,全ての場合を,漏れなく重複なく列挙するのが有効であり,非常に大きくなったときにも,その考え方は変わらないが,順列・組合せの考え方を用いると簡単である)。


順列

 n 個の異なるものから,r 個をとって 1 列に並べたものを,n 個のものから r 個をとる 順列 といい,この順列の総和を nPr で表す。

nPr = n ( n - 1 ) ( n - 2 ) … ( n - r + 1 )

 特に,nPn = n ( n - 1 ) ( n - 2 ) … 3 ・ 2 ・ 1 は 1 から n までの自然数の積であり,n ! で表し,n の 階乗 という。この記法を用いると,

nPr = n ! / ( n - r ) !

となる( 0 ! = 1 と定義する )。

例題

 0,1,2, … ,9 の数字を書いた 10 枚のカードをよく切り,ランダムに 4 枚を抜き出して順に 1 列に並べる。このときできる整数が 7000 以上になる確率を求めよ。

解答


重複順列

 n 個の異なる種類のものから,繰り返しを許して r 個をとるとき,得られる順列を,n 個のものから r 個をとる 重複順列 といい,その数は nr に等しく,nΠr で表す。

例題

 0,1,2, … ,9 の数字を書いた 10 枚のカードをよく切り,ランダムに 1 枚を抜き出す。カードをもとに戻し,よく切ってからもう一度ランダムに 1 枚を抜き出す。このような手順を 4 回繰り返して,引いたカードの数値を順に 1 列に並べる。このときできる整数が 7000 以上になる確率を求めよ。

解答


組合せ

 n 個の異なるものから,r 個をとってできる組を,n 個のものから r 個をとる 組合せ といい,この総数を nCr で表す。

equation

となり,nC0 = 1 となることもわかる。

例題

 52 人のクラスで,うち 17 人は女子である。このクラスで,くじ引きによって 4 人の委員を選ぶとき,4 人とも女子になる確率を求めよ。

解答


重複組合せ

 n 個の異なるものから,繰り返しを許して r 個をとってできる組合せを,n 個のものから r 個をとる 重複組合せ といい,この総数を nHr で表す。

nHr = n + r - 1Cr


演習問題-1

赤,青,緑,白の 4 色を使って下図のような三色旗を作る。

   figure


問題1 何種類の三色旗ができるか。答えを解答欄に記入し,送信ボタンをクリックしなさい。

解答欄:    

問題2 赤の含まれていない三色旗ができる確率はいかほどか。答えは小数点以下 3 桁目で四捨五入した値を解答欄に記入し,送信ボタンをクリックしなさい。

解答欄:    

演習問題-2

 袋の中に黒と白の碁石がそれぞれ 5 個ずつ入っている。この中から碁石を 3 つ取り出したときに,全てが黒である確率を求めなさい。答えは小数点以下 4 桁目で四捨五入した値を解答欄に記入し,送信ボタンをクリックしなさい。

解答欄:    

応用問題:(ヒントが必要なときは,二項分布を参照しなさい)

 袋の中に黒と白の碁石がそれぞれ 50 個ずつ入っている。この中から碁石を 1 つ取り出し,色を確認後もとへ戻し,よく混ぜ合わす。この作業を 5 回繰り返したときに,黒の碁石が 2 回取り出される確率を小数点以下 4 桁まで正確に求め,答えを解答欄に記入し,送信ボタンをクリックしなさい。

解答欄:    


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