例題:
「表 1 のような観察値が得られた。U 統計量を求めなさい。」
第 1 群の観察値 | 1.2,1.5,1.8,2.6 |
---|---|
第 2 群の観察値 | 1.3,1.9,2.9,3.1,3.9 |
解:
以下のような表を作り,各群のすべての数値の組み合わせで,「第 1 群の数値 < 第 2 群の数値となる組み合わせの個数」,および,「第 1 群の数値 > 第 2 群の数値となる組み合わせの個数」を数える。このうち,少ない方の個数が求める $U$ 統計量である。
第 2 群の観察値 | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|
1.3 | 1.9 | 2.9 | 3.1 | 3.9 | ||
第 1 群の観察値 | 1.2 | 小 | 小 | 小 | 小 | 小 |
1.5 | 大 | 小 | 小 | 小 | 小 | |
1.8 | 大 | 小 | 小 | 小 | 小 | |
2.6 | 大 | 大 | 小 | 小 | 小 |
今の場合,
「第 1 群の数値 < 第 2 群の数値となる組み合わせの個数」が 16
「第 1 群の数値 > 第 2 群の数値となる組み合わせの個数」が 4
なので,$U = 4$ とする。(当然ではあるが,両者を合計すると「第 1 群のデータの個数 × 第 2 群のデータの個数」になるので,どちらかだけの組み合わせの個数を数えればよい。また,この考え方が理解できれば,わざわざ表を書く必要もない。)
演習問題:
「同値(観察値が同じであるもの)がある場合にはどうすればよいか考えなさい。」
問題1 表 2.のように,同値が同じ群内にあるとき。
第 1 群の観察値 | 1.2,1.2,1.8,2.6 |
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第 2 群の観察値 | 1.3,1.9,2.9,3.1,3.9 |
問題2 表 3.のように,同値が違う群にあるとき。
第 1 群の観察値 | 1.2,1.5,1.8,2.6 |
---|---|
第 2 群の観察値 | 1.5,1.9,2.9,3.1,3.9 |
応用問題:
「表 4.のようなデータが得られたとき,U 統計量を求めなさい。解答欄に数値を入力し,送信ボタンをクリックしなさい。」
第 1 群の観察値 | 1,4,6,1,3,6 |
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第 2 群の観察値 | 2,5,3,3,7 |