観察対象として研究に登録されてから研究終了までの期間。生存のまま研究終了を迎えたものについては(観察可能期間=観察時間)である。研究終了時以前に死亡したものについては(観察可能期間 > 観察時間)である。観察可能期間は死亡リスクへの曝露期間という意味で重要である。例えば,研究終了時の 1 年以内に観察対象となったケースは 1 年間死亡リスクに曝露され得ない。これに対して,研究終了の 1 年以前に観察対象となったケースは 1 年間死亡リスクに曝露され得る。両者の違いは重要で,Chiang の方法による生命表作成ではこの辺の事情が考慮されている。