ワイブルモデル Weibull model     Last modified: Sep 01, 2015

\[ P = 1-\exp(-\beta\ D^m) \tag{4} \]  このモデルは図 2 に示すように,低用量領域において,$m = 1$ のとき直線,$m \gt 1$ のとき下に凸,$m \lt 1$ のとき上に凸の用量 - 反応曲線を与える。このため,広範なデータに適合できるほか,$m$ を共通とする数種のデータをプールして分析できるなどの長所がある。短所としては,パラメータの生理学的,病理学的解釈が明確でないことが挙げられる。ただし,皮膚癌などの場合の time - to - tumor モデルにおいて,用量とともに発癌までの時間を考慮したときには有効なモデルである。

 なお,このモデルは後述のワンヒットモデルの一般化であり,$m = 1$ のときには,( 6 )式に一致する。

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図 2.ワイブルモデルの形状パラメータ m による用量 - 反応曲線の型


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