5月22日から6月21日生まれの人が双子座ですね。
カストルとポルックスの母親はスパルタ王テュンダラスのお妃レダ,父親は白鳥に化けた大神ゼウスの間に生まれた双子の兄弟です。兄のカストルは乗馬の名手,弟のポルックスは剣術とボクシングの強者でした。二人はアルゴ遠征隊にも加わるなど数々の功績を残しましたが,カストルは戦争で戦死してしまいました。ポルックスはその仇を打ちましたが,不死身であるため兄の後を追えないことを嘆き悲しみ,ゼウスに頼んで自分の不死身を解いてもらい共に天に昇り星座として置いてもらったということです。
ところで,星は星座ごとに明るい順にギリシア文字の小文字の名称が付けられています。α星というのが最も明るいはずなのですが,双子座のα星(カストル)は一等星,β星(ポルックス)は二等星です(一等星の方が明るい)。双子とは言っても長幼の順はあるので,兄にα星を譲ったのでしょう。しかし,これは見かけの明るさなので,地球からの距離とも関連します。同じ距離に二つの星を置いたとすればほとんど同じ明るさに見えるということです。そういう意味では,真の双子星ですね。なお,カストルは6重連星として有名です。