AWK で使われる演算子は以下のようなものがある。

• 算術演算子
  

  -x	符号反転
  x + y	加算
  x - y	減算
  x * y	乗算
  x / y	除算
  x % y	剰余　例えば，28 % 5 は 3 である。
  x ^ y	羃乗　例えば，2 ^ 3 は 8 である。
  x ** y	羃乗　上と全く同じ。

• インクリメント演算子
  

  ++x	x = x + 1
  --x	x = x - 1

  
  インクリメント演算子は 2 通りの使い方がある。pre-increment は上のように変数の値を 1 だけ増減するものであり，（＋＋変数）という式の結果はその変更後の値になる。従って，x = 3 のとき，a = ++x という式があると，この式の実行後は a = x = 4 になっている。
  もう 1 つは，post-increment で，変数の後に ++ や -- が付く場合である。このとき変数は前の場合と同様に1増加させられるが（変数＋＋）という式の値は変更前の値になる。従って，x = 3 のとき，a = x++ という式があると，この式の実行後は a = 3，x = 4 になっている。

• 代入演算子
  なお，以下の記述で y は任意の数値に変換できる内容を持つ式でよい。また，x = x * (y) などと，余分な (　) が付いているのは， x *= y+1 は x = x*y+1 ではなく，x = x*(y+1) であることを意味している。

  x += y	x = x + (y)
  x -= y	x = x - (y)
  x *= y	x = x * (y)
  x /= y	x = x / (y)
  x %= y	x = x % (y)
  x ^= y	x = x ^ (y)
  x **= y	x = x ** (y)

• 比較演算子　条件を満たすとき真値（0 以外），満たさないとき偽値（0）を返す。
  

  x < y	x が y より小さい
  x <= y	x が y より小さいか等しい
  x > y	x が y より大きい
  x >= y	x が y より大きいか等しい
  x == y	x が y と等しい
  x != y	x が y と等しくない
  x ~ y	文字列 x が，正規表現 y にマッチする
  x !~ y	文字列 x が，正規表現 y にマッチしない
  subscript in array	配列array が，添字 subscript で表される要素を持つ。

• 論理演算子　条件を満たすとき真値（0以外），満たさないとき偽値（0）を返す。
  以下の記述で，x，y は比較演算子で構成される比較演算式を表す。

  x && y	x かつ y
  x || y	x または y
  !x	x の否定

• 三項演算子　条件に応じて，2 つの値のいずれかを返す。
  

  x ? y : z	x が真なら y，偽なら z の値