ヤエムグラ(八重葎)  アカネ科  Last modified: May 16, 2002

photo  学名:Galium spurium var. echinospermon
 花期:春

 「八重」というのは,葉が輪生する様子を指しています。「葎(ムグラ)」というのは繁茂してやぶを作る蔓草の総称と辞書に書いてありましたが,この八重葎は蔓性ではありません。他に,ムグラという名前が付く植物としては,カナムグラがあります。
 百人一首に「やへむぐら しげれる宿の さびしきに 人こそ見えね あきは来にけり」恵慶法師 というのがありますが,八重葎は秋には枯れてしまうので,この歌の中の「やへむぐら」というのは,カナムグラであろうともいわれています。
 葉や茎に小さな棘があり,皮膚を刺激します。香川県ではこれを「ヒサカキ」と呼んでいたようですが,「膝を掻く雑草」という意味なのでしょう。

 Mar 28, 1998

photo  花は 5,6 月頃だそうです。

 May 08, 2001

photo  丸い種が 2 つずつ並んでつきます。細かな棘があり,小動物の毛について広がるのでしょう。軍手をして草取りをしているとたくさんくっついて取るのに困ります。

 May 02, 1998


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