学名:Habenaria radiata
花期:夏
湿地に生え,地中に球根を作る多年草です。7 月頃に 2,30 センチの花茎を伸ばし,先端に 2,3 個の花をつけます。萼片は小さく緑色で 3 枚,花弁は白く 3 枚で,そのうちの 2 枚の大きな唇弁は縁が細かく裂けています。この花の形が白鷺の飛んでいるところに似ているというのでこの名前がついています。
花の後ろには長い緑色の管状の距と呼ばれるものがついており,半透明なので中に少し液体が溜まっているのが見えます。何だろうと思って,終わりかけた花の距を裂いてなめてみたら甘かったです。思った通り,どうも蜜のようです。
4 月ごろに花屋さんに鉢植えが並んでいたのでついつい買ってきました。日当たり,風通しのよいところに置き,水を切らさないようにし,時々液肥を施すとよいラベルの裏に書いてありました。2 ヶ月ほど経っても何の変化もないので,「今年は咲かないのだろうか」とちょっと不安になっていたところ,7 月にはいってから花茎がぐんぐんと伸びてきていました。水かけは私が必ずやるというわけではなかったので,ある朝私が水をかけようとして咲いているのに気づきました。早速家内に「鷺草が咲いたよ」と声をかけると,「あら,昨日咲いたのよ」と言われてしまいました。
今まで,写真でしか見たことがなく,それにしても綺麗だと思っていた鷺草ですが,実際に見てその美しさに改めて感動しました。
Jul 18, 1999
Jul 18, 1999
Aug 26, 2001