学名:Hibiscus cannabinus
私がこの植物の名前を知ったのは最近です。学校の理科教育でケナフの栽培・観察をしたり,これを原料として紙をすいたりということが広く行われているようです。検索エンジンでもたくさん見つかります。成熟すれば下部が直径 3 〜 5 cm,高さが 3 〜 4 mになる植物で,広く東南アジアや中国,アフリカ,カリブ海沿岸,米国南部で栽培されています。また,非木材紙資源として注目されています。さらに二酸化炭素を多量に吸収するために地球温暖化の防止にもつながると考えられています。しかし,これには異論もあるようです。二酸化炭素を炭素に固定して保存するためには,紙などに加工したらそれを燃やしたりすると意味はない。ある程度の紙資源とするには,東京都と同じくらいの栽培面積が必要。収穫期が短いので,収穫された原料を保管しておくためのスペース(施設)の確保が難しい。土地の栄養分を収奪するので,ケナフを育てた土地はやせてしまう。…,なかなかうまくは行かないものですね。
Sep 13, 1998
花の実物を見たのは,今回写真を撮ったときが初めてでした。
Nov 07, 1999
上の写真はかなり背の高いケナフでしたので花の詳細がわかりませんでしたが,その一週間後に左の写真を撮る機会に恵まれました。
Nov 14, 1999
こんな風な繊維が採れるそうです。
Mar 11, 2000