ホップ  クワ科  Last modified: May 04, 2004

photo  学名:Humulus lupulus
 花期:夏

 榛名山中腹に「上州森のビール」という地ビールを提供するレストランがあります(注)。私は普段は車ですので,どこかへ出かけても食事時にビールを飲むなどということはできません。数年前にこのレストランができたのは知っていたのですが,私には縁が無いものだとあきらめていました。知人がそこへ行ってみようというので,行きは私が運転し,帰りは運転してもらう(その友人はお酒を飲まない)という条件で出かけました。自家製のウインナーなど大変おいしいビールをいただきました。梅雨はまだ明けていないけどその日は青い空に白い夏雲が見え,窓からの眺めもよかったですよ。
 この写真はそのレストランの入り口のポーチに絡めてあったものです。6 〜 7 月頃に金平糖のような花(毛花)がつき,毛花が枯れた後に,まつかさに似た花(当然ながら本当の花ではない。まりはな[毬花]と呼ばれる)を形作る。この毬花がビールの原料の一つのホップです。ホップは,ビールの苦みと泡を安定化させる働きがあり,薬理的には健胃,静菌,催眠,食欲増進,消化促進,利尿作用があるそうで,古代から薬用植物として利用されていたそうです。
 本来は冷涼な気候を好み,長野県や東北地方が栽培適地らしく,そのせいかどうかわかりませんが,写真のものには花はついていませんでした。

 Jul 25, 1998

(注) 「上州森のビール」は,平成 15 年 9 月をもって,閉業したそうです。車で出かけないといけないところでアルコールを供するというコンセプトに,無理があったのでしょうか。平成 14 年の納涼会で利用させてもらったということもあり,地域の振興という点では残念な事例だと思います。

photo  Sep 26, 2003


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